「ホームページを作りたいけれど、いくらかかるのか見当もつかない」——そんな不安はありませんか。相場を知らないまま見積もりを受け取ると、金額が妥当なのか判断できず、不安なまま契約してしまいがちです。
この記事では、WordPress制作のプロが、ホームページ制作費用の相場を「依頼先・目的・規模」の3軸で整理してお伝えします。早見表で全体感をつかみ、見積もりの読み方や格安プランの落とし穴まで理解できる内容です。読み終わる頃には、自社に合った予算感と発注先の判断基準が明確になっているはずです。
ホームページ制作費用の相場早見表
ホームページ制作費用の相場は、依頼先と規模によって数万円から数百万円まで大きく変動します。小規模サイト(5ページ程度)なら10万〜50万円、中規模サイト(10〜20ページ)なら50万〜200万円、大規模サイト(30ページ以上)なら200万〜500万円が一般的な目安です。
まずは早見表で全体像を押さえてみましょう。
| 依頼先 | 小規模(〜5ページ) | 中規模(10〜20ページ) | 大規模(30ページ〜) |
|---|---|---|---|
| 自分で作る | 0〜5万円 | 3〜10万円 | 該当なし |
| フリーランス | 10〜30万円 | 30〜80万円 | 80〜150万円 |
| Web制作会社 | 30〜80万円 | 80〜200万円 | 200〜500万円 |
| 広告代理店 | 100万円〜 | 150〜300万円 | 300〜1,000万円 |
この早見表はあくまで一般的な目安です。同じ依頼先でも、デザインの作り込み・機能の有無・原稿の準備状況で金額は大きく変わります。「自社のHPが早見表のどこに当てはまるのか」を意識しながら、以下のセクションを読み進めていただくと、より具体的な予算感がつかめます。
依頼先別のホームページ制作費用の相場
ホームページ制作費用の相場は、依頼先によって「10万円」から「500万円超」まで大きく開きます。費用差の理由は、対応できる業務範囲とクオリティ、そして運営体制のコストが異なるためです。
実際の制作現場では、同じ規模のサイトでも依頼先を変えるだけで見積もりが3〜5倍違うことも珍しくありません。ここからは代表的な4つの依頼先ごとに、費用相場と向いているケースを整理していきます。
自分で作る場合の費用相場(0円〜10万円)
自分でホームページを作る場合の費用は、0円〜10万円程度に収まります。ノーコードツール(コードを書かずにサイトを作れるツール)のWixやJimdoの無料プランを使えば、サーバー代・ドメイン代だけの数千円でスタートできます。
WordPressを自分でインストールして作る場合は、独自ドメイン(年間1,000〜2,000円)とレンタルサーバー(月額500〜1,500円)に加えて、有料テーマ(1万〜3万円)を購入するケースが一般的です。年間で1万〜5万円ほどが目安になります。
向いているのは「学習コストをかけても自分で運用したい方」「予算を限界まで抑えたい方」です。ただし、制作の時間的コストと、デザインや構成の質を考えると、「安く作れる」と「ビジネスで成果が出る」は別物だと理解しておくべきです。多くの制作案件で、自作したサイトから問い合わせが全く来ずに相談に来られるケースを見てきました。
フリーランスに依頼する場合の費用相場(10万〜80万円)
フリーランスに依頼する場合の費用相場は、「10万〜80万円」程度が中心です。小規模なコーポレートサイトなら20〜40万円、中規模サイトでも50〜80万円に収まることが多く、制作会社に比べて3〜5割安く済む傾向があります。
フリーランスの強みは、中間マージンがないため費用を抑えやすい点と、担当者と直接やり取りできるスピード感です。プロの視点では、個人で完結するため意思決定が早く、追加の修正対応も柔軟なケースが多いと感じます。
一方で、デメリットも明確です。1人で制作するためスキルの偏りがあり、デザインとコーディングとSEOの全てに強いフリーランスは限られます。また、病気や廃業で連絡が途絶えるリスクもゼロではありません。依頼する際は「過去の制作実績」「連絡の丁寧さ」「得意分野」の3点を必ず確認してください。
Web制作会社に依頼する場合の費用相場(30万〜300万円)
Web制作会社に依頼する場合の費用相場は、「30万〜300万円」が中心です。小規模サイトで30〜80万円、中規模で80〜200万円、大規模サイトやECサイトでは200〜500万円まで上がります。
制作会社の強みは、ディレクター・デザイナー・コーダー・マーケターなど複数の専門家がチームで対応する点です。品質管理が組織的に行われるため、大規模案件や企業サイトに向いています。サポート体制も整っており、公開後のトラブル対応も依頼しやすいでしょう。
ただし、会社として運営しているため人件費やオフィス維持費が上乗せされ、フリーランスに比べて費用は高めになります。実際の制作現場の原価感覚では、制作会社の見積もりのうち3〜4割は固定費で占められると言われます。「その費用差に見合う品質や安心感を得たいか」が判断の分かれ目です。
広告代理店に依頼する場合の費用相場(100万〜500万円)
広告代理店に依頼する場合の費用相場は、「100万〜500万円」以上と高めです。制作自体を下請け業者に出すケースが多く、その分の中間マージンが費用に加算されます。
広告代理店の強みは、HP制作だけでなく広告運用・マスメディアとの連携・ブランディング戦略まで一気通貫で任せられる点にあります。大規模なプロモーションやテレビCMと連動したサイトを作りたい場合には有力な選択肢です。
反対に、小規模なビジネスや「まず名刺代わりのHPを作りたい」という段階では、過剰な投資になりがちです。HPだけを発注する目的なら、制作会社やフリーランスの方が費用対効果は高くなります。
目的・種類別のホームページ制作費用の相場
ホームページ制作費用の相場は、サイトの目的によっても変わります。同じ10ページのサイトでも、コーポレートサイトとECサイトでは必要な機能が異なり、費用は2〜3倍の差が出ることもあります。
目的別の相場を把握しておくと、自社がどの規模感で発注すべきかが見えてきます。以下で代表的な4つの目的別に解説します。
コーポレートサイト(会社案内・名刺代わり)
コーポレートサイトの制作費用相場は、「30万〜150万円」程度です。会社概要・事業内容・お問い合わせフォームなど基本的な構成なら、30〜60万円で制作できます。デザインを作り込みブランディングを重視する場合は、100万円を超えることもあります。
コーポレートサイトは「信頼感の提示」が主目的のため、凝った動きや特殊な機能は基本的に不要です。シンプルで見やすい構成に、会社の想いや実績が伝わる原稿をしっかり載せることが費用対効果を高める鍵になります。
ランディングページ(LP)
ランディングページ(LP:1ページ完結型の縦長サイト)の制作費用相場は、「10万〜60万円」程度です。広告からの誘導で申込や購入を獲得する目的で作られるため、コンバージョン率を高めるデザインとコピーライティングが求められます。
フリーランスに依頼すれば10〜30万円、制作会社に依頼すると30〜60万円が中心価格帯です。競合が多い業界では「デザイン+コピーの質」が成果を左右するため、安さだけで選ぶと広告費の無駄使いになりかねません。
ECサイト(ネットショップ)
ECサイト(ネットで商品を販売するサイト)の制作費用相場は、規模によって大きく変わります。ShopifyやBASEなどの既製サービスを使う小規模ECなら10〜50万円、WordPressとWooCommerce(WordPressのEC用プラグイン)で構築する中規模ECは80〜200万円、独自システムで構築する大規模ECは300万〜1,000万円が目安です。
決済機能・在庫管理・会員登録などの実装が必要なため、コーポレートサイトより高額になりやすい点を押さえておきましょう。
採用サイト
採用サイトの制作費用相場は、「50万〜250万円」程度です。社員インタビュー・募集要項・エントリーフォームなどの構成が中心で、コーポレートサイト内の1コンテンツとして作る場合は50〜100万円、独立した採用サイトとして作る場合は150〜250万円が一般的です。
採用サイトは動画や撮影素材が必要になることが多く、その分の費用も加算されます。プロの視点では、「求職者が会社の雰囲気を感じ取れる写真」が採用成果を大きく左右するため、撮影費を削りすぎない判断が重要になります。
規模(ページ数)別のホームページ制作費用の相場
ホームページ制作費用の相場は、ページ数と比例して増加します。おおまかな目安として、制作会社に依頼した場合「1ページあたり5万〜10万円」を基準に考えると計算しやすいです。
規模別の費用相場を整理すると、以下の通りです。
| ページ数 | 費用相場(制作会社依頼時) | 想定されるサイト例 |
|---|---|---|
| 1〜5ページ | 30万〜60万円 | LP、小規模コーポレート |
| 5〜10ページ | 60万〜120万円 | 標準的な会社サイト |
| 10〜20ページ | 120万〜250万円 | サービス紹介を含む企業サイト |
| 20〜30ページ | 250万〜400万円 | 中規模コーポレート+採用 |
| 30ページ以上 | 400万円〜 | 大規模企業サイト、ECサイト |
ただし、ページ数が同じでも「テンプレートの共通化で複製できるページ」と「1ページずつオリジナルで作り込むページ」では制作工数がまったく違います。「お知らせ一覧ページ」のように一度作れば自動で増えるページは、1ページあたりの費用がほぼゼロになります。見積もりを見る際は、ページ数だけでなく「独自制作ページ数」を確認してください。
ホームページ制作費用の内訳
ホームページ制作費用の内訳は、大きく分けて「企画・設計」「デザイン」「コーディング」「コンテンツ制作」「システム構築」の5項目で構成されます。全体費用のうち、デザインとコーディングで50〜60%を占めるのが一般的です。
内訳を理解しておくと、見積もり書を受け取った際に「どの項目が高いのか」「削れる項目はどこか」を自分で判断できるようになります。
企画・設計・ディレクション費用
企画・設計・ディレクション費用は、「全体費用の15〜25%」を占めます。金額にして10万〜80万円が相場です。サイト全体の構成設計、サイトマップ作成、ワイヤーフレーム(画面の設計図)の作成、制作進行の管理など、表からは見えにくい業務を含みます。
「このセクションの費用が高い=無駄」と感じる発注者が少なくありませんが、実際は成果を出すサイトほどこの工程が手厚く行われます。多くの制作案件で、ディレクションが甘いプロジェクトは手戻りが増え、結果として余計な費用がかかる傾向があります。
デザイン費用
デザイン費用は、「トップページ5万〜30万円」「下層ページ2万〜10万円」が一般的な相場です。オリジナルデザインを一から作るか、テンプレートをベースにカスタマイズするかで金額が大きく変わります。
テンプレートベースなら1ページ2〜3万円程度で済みますが、ブランドイメージの再現度には限界があります。競合との差別化を重視するならオリジナルデザイン、コストを抑えたいならテンプレートベースと、目的に合わせた選択が重要です。
コーディング・実装費用
コーディング費用の相場は、「1ページあたり2万〜8万円」程度です。HTMLとCSSでデザインをWebページに変換する作業のほか、スマートフォン対応(レスポンシブ対応)、表示速度の最適化、アニメーション実装などが含まれます。
特殊な動きや複雑なレイアウトが多いと費用は上がります。実際の制作現場では「デザインが派手=コーディングも高額になる」という相関があるため、デザイン確認時点で予算超過に気づけるかが重要なポイントになります。
コンテンツ制作費用
コンテンツ制作費用(原稿・写真・動画)の相場は、「20万〜100万円」程度です。原稿作成(ライティング)は1ページ2万〜10万円、写真撮影は1日5万〜20万円、動画制作は1本10万〜50万円が一般的です。
この費用は「自社で用意するか、制作側に任せるか」で大きく変動します。自社で準備できる素材を増やすことが、費用を抑える最も現実的な手段と言えます。
CMS導入・システム構築費用
CMS(コンテンツ管理システム:管理画面からサイトを更新できる仕組み)の導入費用は、「WordPress導入で10万〜30万円」「独自CMSで50万〜200万円」が相場です。お問い合わせフォーム・会員機能・予約機能などを追加するとさらに費用が加算されます。
WordPressはWordPress公式ドキュメントでも推奨される世界で最も利用されているCMSで、初期コストと運用コストのバランスが良く、中小規模サイトに向いています。プロの視点では「将来の拡張性」を考えるとWordPressを選んでおけば後悔は少ないと考えています。
制作費用以外にかかる運用・維持費の相場
ホームページは公開して終わりではなく、毎月の運用・維持費が継続的に発生します。月額の相場は「1,000円〜5万円」と幅が広く、自社で運用するか制作会社に任せるかで大きく変わります。
実際の制作現場では、制作費ばかりを比較して運用費を確認しないまま契約し、後から「思ったより高い」と後悔するケースが少なくありません。発注前に必ず運用フェーズまでの総額を確認してください。
運用・維持費の主な内訳は以下の通りです。
サーバー費用は「月額500〜3,000円」が一般的です。エックスサーバーやConoHa WINGなどの国内レンタルサーバーが初心者向けでおすすめです。
ドメイン費用は「年間1,000〜5,000円」程度です。.comや.jpなどトップレベルドメインの種類で金額が変わります。
SSL費用は「年間0〜3万円」です。最近は無料SSL(Let’s Encrypt)が普及し、追加費用なしで対応できるケースが増えています。
保守管理費用は、制作会社に委託する場合「月額1万〜5万円」が相場です。WordPressのアップデート対応・バックアップ・軽微な修正・セキュリティ監視などが含まれます。
コンテンツ更新費用は「1回5,000〜3万円」程度。自社で更新する場合は不要ですが、依頼する場合は月額契約にするか都度払いにするかを明確にしておきましょう。
プロが教える見積もり書を読み解く3つのチェックポイント
見積もり書を正しく読み解くには、「内訳の具体性」「保守範囲の明示」「所有権の明確化」の3軸でチェックすると失敗が減ります。この3つを確認するだけで、後悔する契約の大半は防げると言えるでしょう。
初めての発注では、金額の大小だけに目が向きがちです。しかし実際の制作現場では、同じ50万円の見積もりでも「中身の透明性」でサイトの完成度や発注後の満足度がまったく変わってきます。
チェック軸1:内訳がどこまで細かく書かれているか
良い見積もり書は「デザイン:50万円」のような丸めた表現ではなく、「トップページデザイン:15万円/下層ページデザイン×5:15万円/スマホ対応:10万円」のように項目ごとに分解されています。
項目が曖昧な見積もり書は、後から「この作業は範囲外です」と追加請求されるリスクが高くなります。多くの制作案件を見てきた中で、トラブルになりやすいのは決まって「一式」や「デザイン込み」と書かれた曖昧な見積もりです。
内訳の細かさは、制作側の誠実さを測るバロメーターでもあります。遠慮せず「この項目には何が含まれますか」と質問し、曖昧な返答しか得られない業者は避けた方が無難です。
チェック軸2:公開後の保守範囲が明示されているか
見積もり書に「公開後のサポート範囲」と「サポート期限」が明記されているかを必ず確認してください。「公開日から1か月間の軽微な修正対応まで無料」のように具体的に書かれていれば安心です。
実際の制作現場では、公開後すぐに「ここを修正してほしい」という要望が必ず出ます。保守範囲が曖昧だと、その1つひとつに追加請求される事態になりかねません。
見積もりに保守の記載がない場合、「公開後の修正対応はどこまで無料ですか」「軽微な修正の定義は何ですか」の2点を口頭ではなく書面で確認することが重要です。
チェック軸3:サイトの所有権・データの引き渡しが明確か
意外と見落とされるのが、「完成したサイトの所有権」と「制作データの引き渡し」に関する記載です。制作会社によっては、公開後のデータが渡されず、将来他社に乗り換えようとした時に移行できないケースがあります。
特に独自CMSを使った制作では、「その会社を離れるとサイト全体が使えなくなる」という契約が存在します。WordPress制作であっても、テーマのライセンスやサーバー移管の可否を確認しておくべきです。
契約前に「データは誰のものになりますか」「他社に移管する際の対応は可能ですか」を確認し、書面に残しておきましょう。この一手間で将来のリスクを大幅に減らせます。
ホームページ制作費用を賢く抑える実践的なコツ
ホームページ制作費用を抑えるには、「制作側に任せる範囲を絞る」ことが最も効果的です。具体的には、原稿や写真を自社で用意する、テンプレートを活用する、相見積もりを取る、補助金を使うなどの方法があります。
ただし、コスト削減と品質は常にトレードオフの関係にあります。削るべきところと削ってはいけないところを見極めることが、後悔しない発注の鍵になります。
原稿や写真を自社で用意することは、最も現実的なコスト削減策です。コンテンツ制作費だけで20〜100万円かかるため、社内にある資料や既存の写真を活用すれば、数十万円単位で費用が浮きます。プロの視点では、「自社の業務内容を一番知っているのは発注者自身」であるため、原稿の下書きだけでも用意すると、制作側の作業も進めやすくなります。
テンプレートやCMSを活用すると、デザイン費とコーディング費を大幅に圧縮できます。WordPressの有料テーマ(1万〜3万円)をベースに制作すれば、オリジナル制作に比べて30〜50%の費用削減が可能です。ブランディングを重視しない場合は、有力な選択肢になります。
複数の制作会社から相見積もりを取ることで、価格の妥当性が判断できるようになります。最低3社から見積もりを取り、金額の差だけでなく「提案内容の違い」「担当者の対応」を比較してください。最安値の業者が最適とは限らない点に注意が必要です。
補助金・助成金の活用も有効な手段です。2026年時点では、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金などが、HP制作費用の一部に使えるケースがあります。詳細は各補助金の公式情報で最新情報を確認してください。
提案依頼書(RFP:Request For Proposal)を作成して発注すると、制作側の手戻りが減り、結果的に費用も抑えられます。「何のためにHPを作るのか」「どんな機能が欲しいのか」を文書化するだけで、見積もりの精度が上がります。
最小構成でスタートし、あとから機能を追加する「ミニマムスタート」も実践的です。初めから完璧を目指すより、公開後に運用しながら改善する方が、結果的に低コストで成果を出せるケースが多い傾向にあります。
格安ホームページで起こりがちな後悔パターン
格安ホームページを選ぶことで、かえって高い買い物になる後悔パターンが3つあります。「テンプレート丸流用でサポートが薄い」「運用費の後出し請求」「サイトの所有権がない」の3つです。
安さには必ず理由があります。実際の制作現場で見てきた中で、格安プランを選んで後悔した発注者は、この3つのいずれかに該当しています。
1つ目は「テンプレート丸流用でサポートが薄い」パターンです。月額9,800円などの激安プランでは、用意されたテンプレートに文字と写真を流し込むだけで、デザインのカスタマイズはほぼできません。公開後に「ここを変えたい」と思っても対応してもらえず、結局作り直すケースが頻繁に発生しています。
2つ目は「運用費の後出し請求」パターンです。初期費用が安い代わりに、月額保守費・更新代行費・ちょっとした修正費などが都度請求され、年間で計算すると普通に制作会社に頼んだ方が安かった、というケースです。見積もり段階で「年間の総支払額」を必ず試算してください。
3つ目は「サイトの所有権がない」パターンです。独自システムで構築された格安HPは、その会社を離れるとサイトが使えなくなる契約になっていることがあります。事業成長とともに「他社に移管したい」と思っても移管できず、最初からやり直すはめになります。
格安HPが全て悪いわけではありません。「予算が限られていて、シンプルな名刺代わりのHPで十分」という明確な判断があれば、それは適切な選択です。ただし「安ければ安いほどお得」という発想で選ぶと、後悔する可能性が高まります。適正価格の意味を理解した上で、自社に合った選択をしていただければと思います。
ホームページ制作費用についてよくある質問
ホームページ制作費用の相場はいくらですか?
ホームページ制作費用の相場は、小規模サイト(5ページ程度)で10万〜80万円、中規模サイト(10〜20ページ)で50万〜200万円、大規模サイト(30ページ以上)で200万〜500万円が一般的な目安です。依頼先や目的によって金額は大きく変動します。
予算10万円以下でホームページは作れますか?
10万円以下でも作ることは可能です。自分でWordPressを使って制作するか、ノーコードツール(Wix、Jimdo等)を活用する方法があります。ただし制作会社への外注は難しく、クオリティやサポートには限界があるため、「名刺代わりのシンプルなHP」としての割り切りが必要です。
ホームページの月々の維持費はいくらですか?
月々の維持費は、自社運用なら月1,000〜3,000円(サーバー+ドメイン)、制作会社に保守を委託する場合は月1万〜5万円が相場です。更新頻度や機能によって変わるため、契約前に「年間の総額」を確認することをおすすめします。
フリーランスと制作会社、どちらが安いですか?
同規模のサイトなら、フリーランスの方が3〜5割安くなる傾向があります。中間マージンがなく、固定費も少ないためです。ただし、対応できる範囲やサポート体制は制作会社の方が手厚いため、「安さ」だけでなく「必要なサポート」も比較して選ぶとよいでしょう。
ホームページ制作に補助金は使えますか?
2026年時点では、小規模事業者持続化補助金・IT導入補助金など、HP制作費用の一部に使える補助金があります。対象要件や上限額は年度によって変わるため、最新情報は各補助金の公式サイトで確認してください。申請のサポートに対応している制作会社もあります。
ホームページが完成するまでの期間はどれくらいですか?
小規模サイトで1〜2か月、中規模サイトで2〜4か月、大規模サイトで4〜6か月が一般的な制作期間です。原稿や写真の準備状況によって大きく変動するため、自社側の素材準備を早めに進めると短縮できます。
見積もり以外に追加費用がかかることはありますか?
見積もり範囲外の作業依頼や、打ち合わせ回数の超過、原稿修正の大幅なやり直しなどで追加費用が発生することはあります。契約前に「どこまでが見積もり範囲か」「追加費用が発生する条件は何か」を書面で確認しておくと安心です。
まとめ
ホームページ制作費用の相場は、依頼先・目的・規模の3軸で大きく変動します。自分で作れば数万円、フリーランスなら10万〜80万円、制作会社なら30万〜300万円が目安です。費用の内訳では、デザインとコーディングが全体の50〜60%を占め、企画・設計も品質に直結する重要な要素になります。
見積もり書を受け取った際は、「内訳の具体性」「保守範囲の明示」「所有権の明確化」の3軸でチェックすると、後悔する契約を避けられます。公開後の運用・維持費も含めて、年間の総額で予算を検討することが賢明な判断につながります。
適正価格でホームページを発注するための第一歩は、相場を知ることです。この記事で得た判断軸をもとに、自社に合った依頼先と予算感を見つけていただければ幸いです。