Search Consoleとは?WordPress初心者向け登録・使い方・見方を徹底解説

「自分のWordPressサイト、Googleでちゃんと表示されてるのかな?」「どんなキーワードで人が来てくれてるんだろう?」「SEO対策って、まず何から始めればいいの?」 WordPressでウェブサイトやブログを立ち上げたばかりのあなた、そんな疑問や不安を抱えていませんか? せっかく作ったサイトも、Googleに認識され、検索結果に表示されなければ、なかなか人に見てもらえませんよね。そんな悩みを解決してくれるのが、Googleが無料で提供している強力なツール「Search Console(サーチコンソール)」です。

この記事では、「Search Consoleって何?」「どうやって使うの?」「何が便利なの?」といった基本的な疑問から、WordPressサイトでの具体的な登録・連携方法、さらには「ページがインデックスに登録されませんでした」といったエラー通知への対処法まで、専門用語を避けつつ、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、Search Consoleを使いこなし、あなたのWordPressサイトをGoogle検索でより見つけてもらいやすくするための第一歩を踏み出せるはずです。

この記事を書いた人

Hara Daizo

Webデザイナー・Webコンサルタント
WebデザイナーからWeb担当者を通してSEO対策など幅広いサイト運営を経験。その後、STARRYを創業。初めてホームページ制作やSEO対策をする方へWordPressを使用したホームページを提供中。ランサーズ認定ランサー。

Search Consoleとは?Webサイト運営に必須の無料ツール

まずは、Search Consoleがどのようなツールなのか、基本的な役割と機能を見ていきましょう。

Google Search Console(サーチコンソール)の基本概要

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)は、Googleがウェブサイト運営者向けに無料で提供しているツールです。以前は「ウェブマスターツール」という名前で呼ばれていました。 その主な目的は、あなたのサイトがGoogle検索結果でどのように表示されているかを監視・管理し、掲載順位を改善するための手助けをすることです。

何ができるツール?主な機能と目的

Search Consoleを使うと、Google検索に関する様々なデータを確認したり、Googleに対してサイトの情報を伝えたりすることができます。具体的には、ユーザーがどんなキーワードで検索してあなたのサイトを見つけているか、検索結果に何回表示され、何回クリックされたか、Googleがあなたのサイトのページをどれだけ認識・登録(インデックス)しているか、サイトに技術的な問題(エラー)はないか、などを把握できます。

なぜWebサイト運営者(特にWordPressユーザー)に必要なのか?

どんなに素晴らしいコンテンツを作っても、Googleに正しく認識され、検索結果に表示されなければ、多くの人に見てもらうことはできません。Search Consoleは、Googleとあなたのサイトとの間の「対話ツール」のようなものです。Googleがあなたのサイトをどう見ているかを知り、問題があれば修正し、新しい情報をGoogleに伝えることで、検索結果でのパフォーマンスを改善していくことができます。特に、SEO(検索エンジン最適化)に取り組む上で、Search Consoleから得られるデータは非常に重要です。WordPressはSEOに強いCMSですが、Search Consoleと連携させることで、その効果を最大限に引き出すことができます。

Google Analyticsとの違いは?役割分担を理解しよう

よく似たツールとして「Google Analytics(グーグル アナリティクス)」がありますが、役割が異なります。

  • Search Console ユーザーがあなたのサイトを訪問する前のデータ(Google検索での表示状況、検索キーワード、クリック数など)や、Googleから見たサイトの技術的な健全性を分析します。
  • Google Analytics ユーザーがあなたのサイトを訪問した後の行動(どのページを見たか、滞在時間、どこから来たか、コンバージョンなど)を分析します。

両者は連携させることで、より多角的なサイト分析が可能になります。Search Consoleは「Google検索におけるサイトの健康診断と成績表」、Analyticsは「サイト訪問者の行動記録」とイメージすると分かりやすいかもしれません。

Search Consoleで把握できること一覧

Search Consoleには多くの機能がありますが、特に重要なものをいくつか紹介します。

検索パフォーマンス(どんなキーワードで表示・クリックされたか)

ユーザーがどのような検索キーワード(クエリ)であなたのサイトのページを見つけたか、そのキーワードで何回表示され(表示回数)、何回クリックされたか(クリック数)、平均掲載順位などを確認できます。サイトへの流入キーワードや、注目されているページを知る上で非常に重要です。

インデックス状況(Googleにページが認識・登録されているか)

あなたのサイトのページが、Googleのデータベースに正しく登録(インデックス)されているかを確認できます。「ページがインデックスに登録されなかった理由」などもここで分かり、サイトの技術的な問題を発見する手がかりになります。(詳細は後述)

サイトの使いやすさ(モバイルユーザビリティ、Core Web Vitals)

スマートフォンでサイトが見やすいか(モバイルユーザビリティ)、ページの表示速度や操作性、視覚的な安定性(Core Web Vitals)に問題がないかなどを確認できます。これらはユーザー体験だけでなく、SEOの評価にも影響します。

サイトへのリンク状況(外部リンク・内部リンク)

どのような外部サイトからリンクされているか(被リンク)、サイト内のページ同士がどのようにリンクされているか(内部リンク)を確認できます。リンクはSEOにおいて重要な要素の一つです。

Googleからの重要なお知らせ(ペナルティ、エラー通知など)

サイトに重大な問題(手動による対策=ペナルティ、セキュリティの問題など)が発生した場合に、Googleから通知が届きます。定期的にチェックすることが重要です。

WordPressサイトをSearch Consoleに登録しよう【初心者向け手順】

Search Consoleを使うためには、まず自分のサイトを登録し、「このサイトの所有者です」ということをGoogleに証明(所有権の確認)する必要があります。ここでは、WordPressサイトを登録する際の基本的な流れとポイントを解説します。

事前準備 Googleアカウントの用意

Search Consoleを利用するには、Googleアカウントが必要です。Gmailなど、普段お使いのGoogleアカウントがあれば、それを利用できます。持っていない場合は、無料で作成できます。

Search Consoleへのプロパティ(サイト)追加方法

GoogleアカウントでSearch Consoleにログインしたら、分析したいサイトを「プロパティ」として追加します。プロパティの追加方法には主に2種類あります。

ドメインプロパティとURLプレフィックスプロパティの違いと選び方

  • ドメインプロパティ example.comのようにドメイン全体(wwwあり/なし、http/httpsすべてを含む)を一括で管理する方法です。設定にはDNSレコードの編集が必要なため、少し技術的な知識が要りますが、管理はシンプルになります。
  • URLプレフィックスプロパティ https://www.example.com/のように、特定のURL(プロトコル、wwwの有無を含む)を指定して管理する方法です。設定方法が複数あり、初心者でも比較的簡単に行える方法があります。ただし、httphttpswwwありとなしを別々に登録・管理する必要があります。

おすすめはドメインプロパティ(設定方法概要)

可能であれば、ドメインプロパティでの登録が推奨されます。サイト全体のデータをまとめて見ることができます。設定は、ドメインを管理しているサービス(お名前.com、Xserverドメインなど)の管理画面でDNS設定(TXTレコード)を追加する必要があります。各ドメイン管理サービスのヘルプ等を参照してください。

初心者向け?URLプレフィックスプロパティ(設定方法概要)

DNS設定が難しい場合は、URLプレフィックスプロパティを選びます。サイトのメインとなるURL(通常は https:// で始まり、wwwが付くか付かないか)を入力します。この後、いくつかの所有権確認方法が提示されます。

所有権の確認方法【WordPressユーザー向け】

URLプレフィックスプロパティを選んだ場合、いくつかの方法でサイトの所有権を確認できます。WordPressユーザーにとって比較的簡単な方法をいくつか紹介します。

HTMLタグをヘッダーに追加する方法(テーマヘッダー編集 or プラグイン利用)

Search Consoleから提示される meta タグ(<meta name="google-site-verification" content="〇〇..." />のようなコード)を、サイトの<head>セクション内に挿入する方法です。 WordPressの場合、「外観」>「テーマファイルエディター」から header.php ファイルを直接編集して追記する方法がありますが、テーマのアップデートで消えてしまうリスクや、編集ミスでサイトが表示されなくなるリスクがあるため、初心者には推奨しません。 より安全なのは、テーマの機能(カスタマイザーやテーマ設定画面に専用の入力欄がある場合)を利用するか、「Insert Headers and Footers」のような専用プラグインを使って<head>内にコードを挿入する方法です。

Google Analytics連携での確認方法

もし既に同じGoogleアカウントでGoogle Analytics(GA4)を導入し、サイトにトラッキングコードを設置済みであれば、この方法で簡単に確認できる場合があります。Search Consoleの指示に従って連携を確認します。

DNSレコードでの確認方法(ドメインプロパティの場合)

ドメインプロパティを選んだ場合は、この方法(TXTレコードの追加)が必須となります。

WordPressプラグイン「Site Kit by Google」を使った簡単連携

Googleが公式に提供しているWordPressプラグイン「Site Kit by Google」を使うのが、初心者にとっては最も簡単で確実かもしれません。このプラグインをインストールし、画面の指示に従ってGoogleアカウントと連携するだけで、Search Consoleだけでなく、Google AnalyticsやPageSpeed InsightsなどもまとめてWordPressの管理画面から確認できるようになります。特別な理由がなければ、この方法がおすすめです。500件以上の制作経験の中でも、クライアント様に導入するケースが多いです。

所有権の確認が完了すれば、Search Consoleでデータが収集され始めます(データが反映されるまで少し時間がかかる場合があります)。

Search Consoleの基本的な見方と使い方【主要レポート解説】

無事に登録が完了したら、いよいよSearch Consoleのレポートを見ていきましょう。ここでは特に重要なレポートの見方と、WordPressサイト運営における活用ポイントを解説します。

検索パフォーマンスレポートの見方と活用法

サイト運営者にとって最もよく見るレポートの一つです。「パフォーマンス」>「検索結果」メニューから確認できます。

表示回数・クリック数・CTR・掲載順位の意味

  • 合計クリック数 Google検索結果であなたのサイトのページがクリックされた回数。
  • 合計表示回数 Google検索結果であなたのサイトのページが表示された回数(クリックされなくても表示されればカウント)。
  • 平均CTR(クリック率) 表示された回数のうち、クリックされた割合(クリック数 ÷ 表示回数 × 100)。
  • 平均掲載順位 特定の検索キーワードに対するあなたのサイトの平均的な掲載順位。

これらの指標を期間比較したり、後述する項目で絞り込んだりすることで、サイトの現状を把握できます。

クエリ(検索キーワード)分析でユーザーニーズを探る

「クエリ」タブでは、ユーザーが実際にどのようなキーワードで検索してあなたのサイトにたどり着いたか(または検索結果に表示されたか)を知ることができます。想定していなかったキーワードからの流入があれば、それは新たなユーザーニーズの発見に繋がります。クリック数が多いのに順位が低いキーワードは、リライトなどで重点的に対策する価値があります。

ページ別分析で改善すべきコンテンツを見つける

「ページ」タブでは、どのページが多く表示され、クリックされているかを確認できます。クリック数は多いのにCTRが低いページは、検索結果でのタイトルや説明文(メタディスクリプション)に改善の余地があるかもしれません。逆に、表示回数は多いのにクリック数が少ない(=順位が低い)ページは、コンテンツ自体の質やSEO対策を見直す必要があります。

デバイス別・国別・検索外観別の分析

「デバイス」タブでPCとモバイルでのパフォーマンスの違いを見たり、「国」タブでどの国からのアクセスが多いかを見たり、「検索での見え方」タブで強調スニペットなどの特殊な表示形式での状況を確認したりすることも、サイト改善のヒントになります。

インデックスカバレッジレポートの見方と活用法【重要】

Googleがあなたのサイトのページをどのように認識し、インデックス(検索データベースへの登録)しているかを示す、技術的に非常に重要なレポートです。「インデックス作成」>「ページ」メニューから確認できます。レポートは主に4つのステータスに分類されます。

「エラー」「有効(警告あり)」「有効」「除外」の意味

  • エラー ページがインデックスに登録されていません。何らかの問題があり、Googleがページを登録できなかった状態です。早急な確認と対応が必要です。
  • 有効(警告あり) ページはインデックスに登録されていますが、改善すべき点がある状態です(例:robots.txtでブロックされているがインデックスされている)。確認し、必要に応じて対応します。
  • 有効 ページは正常にインデックスに登録されています。問題ありません。
  • 除外 ページがインデックスに登録されていません。これは必ずしも問題ではなく、意図的に登録から除外されている(例:noindexタグ、robots.txt、重複コンテンツなど)場合や、Googleが登録の必要なしと判断した場合などが含まれます。

【必須項目】エラーの種類別解説「ページがインデックスに登録されなかった理由」

特に「エラー」や「除外」の詳細レポートに表示される「ページがインデックスに登録されなかった理由」は重要です。しかし、初心者の方は「どれに対応すべきで、どれは気にしなくていいの?」と混乱しがちです。ここで、主な理由と対応の要否を分かりやすく解説します。

すぐ対応すべきエラー例(サーバーエラー5xx、リダイレクトエラー、noindexタグの間違いなど)
  • サーバーエラー (5xx) サーバーが応答しなかった、またはエラーを返した状態です。サーバー側の問題(過負荷、設定ミスなど)の可能性が高いです。放置するとサイト全体の評価に影響するため、最優先で原因を調査し、解決する必要があります。レンタルサーバー会社への問い合わせも検討しましょう。
  • リダイレクトエラー リダイレクト設定(ページの転送設定)に問題がある(ループしている、URLが長すぎるなど)場合に発生します。ユーザーもGoogleもページに到達できないため、リダイレクト設定の見直し・修正が必要です。
  • 送信された URL に noindex タグが追加されています サイトマップなどでインデックス登録をリクエストしているにも関わらず、そのページ自体に noindex タグ(インデックスしないで、という指示)が設定されている状態です。意図しない noindex タグであれば、すぐに削除する必要があります。WordPressの場合、SEOプラグインの設定や、テーマの独自設定、あるいは「設定」>「表示設定」の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」に誤ってチェックが入っている可能性などを確認します。
  • 送信された URL が robots.txt によってブロックされました インデックス登録をリクエストしたページが、robots.txt ファイルによってクロール(Googleのロボット巡回)を拒否されている状態です。意図しないブロックであれば、robots.txt ファイルの記述を修正する必要があります。
  • 見つかりませんでした (404) 存在しないページへのリンクがあり、Googleがクロールしようとしたが見つけられなかった状態です。サイト内のリンク切れや、削除したページへのリンクが残っている場合に発生します。多数発生している場合は、リンク元の修正や、適切なリダイレクト設定を検討します。
状況により対応を検討するエラー・警告例(ソフト404、クロールエラーなど)
  • ソフト 404 ページ自体は存在(HTTPステータスコードは200 OK)するものの、内容が乏しい、あるいはエラーページのように見えるため、Googleが「実質的な404(存在しない)ページ」と判断した状態です。該当ページのコンテンツを充実させる、あるいは不要なら noindex を設定するなどの対応を検討します。
  • クロールエラー Googleがページにアクセスしようとした際に、一時的な問題(サーバーの応答遅延など)でアクセスできなかった場合に発生することがあります。一時的なものであれば、再クロールで解決することが多いですが、頻発する場合はサーバー環境などを見直す必要があるかもしれません。
  • クロール済み – インデックス未登録 Googleはページを認識(クロール)しましたが、インデックスには登録しないと判断した状態です。理由としては、コンテンツの質が低い、他のページと内容が重複している、サイト全体の品質の問題などが考えられます。必ずしもエラーではありませんが、重要なページがここに分類される場合は、コンテンツの質や独自性を見直す必要があります。
基本的には問題ない除外ステータス例(robots.txt、noindex指定、重複など)
  • robots.txt によりブロックされました robots.txt意図的にクロールをブロックしているページ(例:管理画面、検索結果ページなど)です。設定が正しければ問題ありません。
  • noindex タグによって除外されました noindex タグで意図的にインデックス登録を拒否しているページ(例:サンクスページ、内容の薄いタグページなど)です。設定が正しければ問題ありません。
  • 重複しています(Google が選択した正規 URL と同じ、など) 内容が同じ、または酷似しているページが複数存在する場合、Googleは代表となるページ(正規URL)を選んでインデックスし、他は除外します。意図した正規化が行われていれば問題ありません。canonicalタグの設定などを確認しましょう。
  • 代替ページ(適切な canonical タグあり) PC版とスマホ版でURLが異なる場合や、AMPページなど、正規URLが別に指定されているページです。これも正常な状態です。

WordPressでよくあるインデックス問題とその対処法

WordPress特有の問題として、意図せず noindex が設定されてしまう(特にサイト公開時の設定解除忘れ)、SEOプラグインによる canonical タグ設定ミス、テーマやプラグインが自動生成する低品質なページ(例:添付ファイルページ)がインデックスされてしまう、などがあります。これらの設定箇所を理解しておくことが重要です。

URL検査ツールの使い方

特定のページのインデックス状況や、Googleから見た状態を詳しく確認したい場合に使うツールです。Search Console上部の検索窓にURLを入力して利用します。

特定URLのインデックス状況を即時確認

入力したURLがGoogleにインデックスされているか、インデックスされている場合はいつクロールされたか、モバイルフレンドリーか、どのサイトマップに含まれているか、などの詳細情報を確認できます。

インデックス登録リクエストの方法

新しいページを作成したり、既存のページを大幅に更新したりした際に、このツールから「インデックス登録をリクエスト」することで、Googleに優先的にクロール・インデックス登録を促すことができます。(ただし、リクエストしても必ず登録されるわけではありません)

公開URLテスト(レンダリング確認)

「公開URLをテスト」機能を使うと、Googleがそのページを実際にどのように解釈し、表示(レンダリング)しているかを確認できます。JavaScriptが正しく実行されているか、スマホでの表示に問題がないかなどをチェックするのに役立ちます。

サイトマップの送信と確認

サイトマップは、サイト内のページの構成をGoogleに伝えるためのファイルです。

サイトマップとは?なぜ必要か?

サイトマップ(特にXMLサイトマップ)を送信することで、Googleがサイト内のページをより効率的に発見し、クロールする手助けとなります。特に、新しいサイトやページ数が多いサイト、内部リンクが少ないサイトなどでは送信が推奨されます。

WordPressでのサイトマップ作成方法(SEOプラグイン活用)

WordPressの場合、多くのSEOプラグイン(Yoast SEO, Rank Math SEO, All in One SEO Packなど)にXMLサイトマップを自動生成・更新する機能が含まれています。これらのプラグインを利用するのが最も簡単で確実です。

Search Consoleへのサイトマップ送信手順

生成されたサイトマップのURL(通常は sitemap.xmlsitemap_index.xml など)を、「インデックス作成」>「サイトマップ」メニューからSearch Consoleに送信します。一度送信すれば、通常は自動的に更新が認識されます。

モバイルユーザビリティとCore Web Vitals

ユーザー体験に関する重要な指標も確認できます。

スマホ対応状況の確認とエラー修正

「エクスペリエンス」>「モバイルユーザビリティ」レポートでは、スマートフォンで閲覧した際に問題(テキストが小さすぎる、クリック要素同士が近すぎるなど)があるページがないかを確認できます。エラーがあれば修正が必要です。

ページの表示速度・操作性・安定性の確認

「エクスペリエンス」>「ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)」レポートでは、LCP(最大コンテンツの描画時間)、FID(初回入力遅延、またはINPへの移行が進んでいます)、CLS(累積レイアウトシフト)という3つの指標で、ページの読み込み速度、インタラクティブ性、視覚的な安定性を評価します。良好なURLが少ない場合は、サイトの表示速度改善に取り組む必要があります。

Search ConsoleをSEOとサイト改善に活かす応用テクニック

基本的な使い方を覚えたら、さらに一歩進んで、Search Consoleのデータをサイト改善に活かしましょう。

低順位・低CTRページの改善(リライト)

検索パフォーマンスレポートで、「表示回数は多いが順位が低いページ」や「順位は比較的高いがCTR(クリック率)が低いページ」を見つけます。前者はコンテンツ内容や内部リンク、被リンクなどのSEO要素の見直し、後者は検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションの改善(より魅力的でクリックしたくなるようにリライト)を検討します。

新規コンテンツのインデックス登録促進

新しい記事やページを公開したら、URL検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」します。また、サイトマップが正しく送信・更新されているかも確認しましょう。

被リンク・内部リンクの状況分析

「リンク」レポートで、どのようなサイトからリンクされているか(外部リンク)、サイト内でどのページが多くリンクされているか(内部リンク)を確認します。不自然な被リンクがないか、重要なページへの内部リンクが適切に集まっているかなどを分析し、リンク戦略の改善に繋げます。

手動ペナルティやセキュリティ問題の確認と対応

「セキュリティと手動による対策」メニューは定期的に確認しましょう。「手動による対策」に問題が表示されている場合は、Googleガイドライン違反によるペナルティを受けている可能性があり、早急な対応が必要です。「セキュリティの問題」にレポートが表示されている場合は、サイトがハッキングされているなどの可能性があります。こちらも迅速な対応が求められます。

まとめ|Search Consoleを使いこなしWordPressサイトを成長させよう

今回は、Google Search Consoleについて、その基本的な役割からWordPressサイトでの登録・連携方法、主要なレポートの見方、そしてサイト改善への活用法まで、初心者の方にも分かりやすく解説しました。

Search Consoleは、あなたのWordPressサイトがGoogle検索でどのように認識され、評価されているかを知るための、いわばサイト運営の健康診断ツールであり、成績表です。

  • 検索パフォーマンスを分析し、ユーザーニーズを把握する
  • インデックス状況を確認し、Googleにページを正しく伝える
  • エラーレポートをチェックし、サイトの問題点を早期に発見・修正する
  • サイトマップ送信インデックス登録リクエストでGoogleとの連携を強化する

これらの機能を使いこなすことで、闇雲にコンテンツを作るのではなく、データに基づいた効果的なSEO対策やサイト改善を行うことが可能になります。特に、「ページがインデックスに登録されなかった理由」を正しく理解し、対応すべきエラーとそうでないものを見極めることは、無駄な作業を減らし、効率的にサイトを改善する上で非常に重要です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは登録を済ませ、定期的にレポートを眺めることから始めてみてください。WordPressサイトを本気で育てていきたいなら、Search Consoleは間違いなくあなたの強力な味方となってくれるはずです。

「Search Consoleの登録や設定がうまくいかない」「レポートの見方がよく分からない」「エラーが出たけど、どう対処すればいいか不安…」など、もしお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。500件以上のWordPressサイト制作・運用サポート経験に基づき、Search Consoleの設定代行からデータ分析、具体的なサイト改善提案まで、幅広くお手伝いさせていただきます。

この記事を書いた人

Hara Daizo

Webデザイナー・Webコンサルタント
WebデザイナーからWeb担当者を通してSEO対策など幅広いサイト運営を経験。その後、STARRYを創業。初めてホームページ制作やSEO対策をする方へWordPressを使用したホームページを提供中。ランサーズ認定ランサー。