「ホームページやブログを作りたいけど、何から始めればいいの?」「WordPressってよく聞くけど、難しそう…」そんな風に感じていませんか? Webサイト制作の世界には専門用語が多く、特に初心者の方にとっては、何が何だかわからなくなりがちですよね。
ご安心ください!この記事を書いている私は、これまで500件以上のWordPressサイト制作に携わり、特に初めてWordPressに触れる多くの方々が、ご自身でサイトを更新し、集客や情報発信に活用できるようになるまでのお手伝いをしてきました。大手クラウドソーシングサイトでも上位ランカーとして活動しており、その経験から得た知識とノウハウを、この記事に詰め込みました。
この記事では、「WordPressとは何か?」という基本的な疑問から、そのメリット・デメリット、具体的な始め方、そして初心者がつまずきやすいポイントまで、専門用語を極力避け、わかりやすい言葉で徹底的に解説します。この記事を最後まで読めば、WordPressの全体像が掴め、あなたも自信を持ってWordPressの世界へ第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
WordPressとは? 5分でわかる基本
まず、「WordPress(ワードプレス)」とは一体何なのか、基本的なところから見ていきましょう。
そもそもWordPressって何?CMSの基本から解説
WordPressを一言で説明すると、「Webサイト(ホームページやブログ)のコンテンツを簡単に作成・管理できるシステム」のことです。このようなシステムのことを、専門用語で CMS(コンテンツ管理システム) と呼びます。
CMS(コンテンツ管理システム)とは?
昔、Webサイトを作るには、HTMLやCSSといった専門的なコードを書く必要がありました。記事を追加したり、デザインを変更したりするたびに、複雑なコードを編集する必要があり、専門知識がない人にとっては非常にハードルが高いものでした。
CMSは、この問題を解決するために登場しました。CMSを使えば、まるでブログを書くように、専門知識がなくてもWebサイトの文章や画像を追加・編集できます。デザインの変更も、多くの場合、管理画面から簡単に行えます。CMSが、裏側で複雑なコードの処理を肩代わりしてくれるのです。
WordPressは世界で最も使われているCMS
世の中には様々なCMSがありますが、その中でもWordPressは世界中で圧倒的なシェアを誇っています。Webサイト全体で見ても、かなりの割合がWordPressで作られていると言われています。(情報源:W3TechsなどのWeb技術調査データ)
なぜこれほどまでに人気があるのでしょうか? その理由は、後ほど詳しく解説するメリットにありますが、使いやすさ、柔軟性、拡張性の高さなどが挙げられます。個人ブログから大企業の公式サイト、オンラインストアまで、本当に様々な種類のWebサイトがWordPressで作られています。
なぜ無料で使えるの?オープンソースの仕組み
驚くかもしれませんが、WordPressのソフトウェア自体は無料で利用できます。これは、WordPressが「オープンソース」というライセンス形態を採用しているためです。
オープンソースとは、ソフトウェアの設計図(ソースコード)が公開されており、誰でも自由に利用、改変、再配布できる仕組みのことです。世界中の開発者がボランティアでWordPressの開発や改善に参加しており、そのおかげで私たちは無料で高機能なCMSを利用できるのです。
ただし、WordPressを使ってWebサイトを公開・運営するには、ソフトウェア本体とは別に、「レンタルサーバー」と「独自ドメイン」の費用が必要になります。これについては後ほど詳しく説明します。
「WordPress.org」と「WordPress.com」の違いは?初心者必見!
WordPressについて調べ始めると、「WordPress.org」と「WordPress.com」という2つの言葉を目にすることがあります。これらは名前が似ていますが、実は異なるものです。初心者の方は特に混乱しやすいポイントなので、しっかり区別しておきましょう。
WordPress.org(インストール型):自由度が高い本格派
一般的に「WordPress」と言う場合、こちらを指すことが多いです。公式サイト(WordPress.org)からWordPressソフトウェアを無料でダウンロードし、自分で契約したレンタルサーバーにインストールして利用します。
- メリット:
- デザイン(テーマ)や機能(プラグイン)の自由度が非常に高い。
- 独自ドメインを自由に設定できる。
- 広告表示などを自分でコントロールできる。
- 本格的なWebサイト運営や収益化(アフィリエイトなど)に向いている。
- ソフトウェア自体は無料。
- デメリット:
- レンタルサーバーと独自ドメインの契約・費用が別途必要。
- サーバーへのインストールや初期設定、セキュリティ対策などを自分で行う必要がある(※ただし、最近はサーバー側で簡単インストール機能が充実しています)。
WordPress.com(サービス型):手軽に始められるブログサービス
WordPress.comは、WordPressのシステムを利用したブログ・Webサイト作成サービスです。アカウントを登録するだけで、すぐにWordPressを使ったサイトを始めることができます。無料プランと有料プランがあります。
- メリット:
- サーバーやドメインの契約・設定が不要で、すぐに始められる。
- 無料プランがある。
- サーバー管理やセキュリティ対策は運営会社が行ってくれる。
- デメリット:
- 無料プランでは機能や容量、デザインのカスタマイズに大きな制限がある。
- 無料プランでは独自ドメインが使えず、広告が表示されることがある。
- プラグインの追加は、高価格帯の有料プランでないとできない。
- WordPress.org(インストール型)ほどの自由度はない。
初心者にはどちらがおすすめ?
どちらが良いかは、目的によって異なります。
- 本格的なブログやホームページを運営したい、将来的に収益化も考えたい、デザインや機能を自由にカスタマイズしたい → WordPress.org(インストール型) がおすすめです。初期設定に少し手間はかかりますが、長期的に見れば自由度と拡張性の高さが大きなメリットになります。この記事では、主にこちらのWordPress.orgについて解説していきます。
- とりあえず無料で手軽にブログを試してみたい、サーバー管理などは面倒 → WordPress.com(サービス型) の無料プランから始めてみるのも良いでしょう。ただし、機能制限が多い点は理解しておく必要があります。
私自身、多くのお客様にWordPress.org(インストール型)でのサイト構築をおすすめし、サポートしてきました。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度設定してしまえば、日々の更新は驚くほど簡単です。そして何より、自分の「城」として自由に育てていける魅力があります。
WordPressでできることとは?可能性は無限大!
WordPressの基本的な仕組みがわかったところで、次に「WordPressで具体的に何ができるのか?」を見ていきましょう。その柔軟性と拡張性の高さから、本当に様々なタイプのWebサイトを作ることができます。
ブログ作成:情報発信の拠点を作ろう
WordPressは元々ブログを作成するためのシステムとして開発された経緯もあり、ブログ運営には非常に適しています。
アフィリエイトブログにも最適
商品レビューや情報発信を通じて広告収入を得るアフィリエイトブログを運営したい場合、WordPressは最適なプラットフォームの一つです。デザインの自由度が高く、SEO対策もしやすいため、集客に有利なブログを構築できます。広告の掲載も自由に行えます。
日記から専門ブログまで
個人の日記ブログから、特定の趣味や専門分野について深く掘り下げるブログまで、あらゆるジャンルのブログを作成できます。カテゴリー分けやタグ付け機能で記事を整理しやすく、読者にとっても情報を見つけやすい構造を作れます。
ホームページ制作:企業サイトや店舗サイトも
WordPressはブログだけでなく、一般的なホームページ制作にも広く使われています。
コーポレートサイト
企業の公式ウェブサイト(コーポレートサイト)も、WordPressで作成されている例が多数あります。会社概要、事業内容、採用情報、お知らせなどを掲載し、信頼感のあるサイトを構築できます。
店舗・サービス紹介サイト
飲食店、美容院、士業事務所、各種教室など、店舗やサービスの紹介、予約受付などを行うホームページも作成可能です。地図の埋め込みやお問い合わせフォームの設置も簡単です。
ポートフォリオサイト
デザイナー、フォトグラファー、イラストレーターなどが自身の作品を公開するためのポートフォリオサイトも、WordPressでスタイリッシュに作成できます。
ECサイト構築:ネットショップも開設可能
意外に思われるかもしれませんが、WordPressでオンラインストア(ECサイト)を構築することも可能です。
WooCommerceなどのプラグイン活用
「WooCommerce(ウーコマース)」といった強力なEC機能を追加できるプラグインを利用すれば、商品登録、在庫管理、決済システム連携などを備えた本格的なネットショップを開設・運営できます。初期費用を抑えてECサイトを始めたい場合に有力な選択肢となります。
その他:アイデア次第で多様なサイトが作れる
上記以外にも、WordPressのテーマやプラグイン、カスタマイズ次第で、様々な機能を持つサイトを作ることができます。
会員制サイト
特定の会員だけが閲覧できるコンテンツを提供するサイト。
ポータルサイト
特定の地域やジャンルに関する情報を集約したサイト。
イベント告知サイト
セミナーやイベントの告知、申し込み受付などを行うサイト。
このように、WordPressは非常に汎用性が高く、「こんなサイトを作りたい」というアイデアを実現できる可能性を秘めたツールなのです。私がこれまで制作してきたサイトも、ブログ、企業サイト、店舗サイト、サービス紹介サイト、小規模なECサイトなど多岐にわたりますが、その多くをWordPressで実現してきました。
なぜWordPressが選ばれるの?メリットを徹底解説
世界中で多くの人に利用されているWordPressには、それだけの理由があります。ここでは、WordPressを利用する主なメリットを詳しく解説します。
メリット1:専門知識がなくてもサイト運営が可能
これがWordPress最大のメリットと言っても過言ではありません。HTMLやCSSといったWeb制作の専門知識がなくても、直感的にWebサイトの作成や更新ができます。
直感的な操作画面(ブロックエディター)
現在のWordPressには「ブロックエディター(Gutenberg)」と呼ばれる編集画面が標準搭載されています。これは、文章、見出し、画像、ボタンなどを「ブロック」という単位で組み合わせながら、見たままに近い感覚でページを作成できる機能です。まるでWordやPowerPointを使うような感覚で、リッチなコンテンツを作成できます。
HTML/CSSを知らなくても記事投稿・更新が簡単
新しい記事を投稿したり、既存の記事を修正したりする作業も非常に簡単です。管理画面にログインし、テキストを入力し、画像を挿入する…といった基本的な操作は、少し慣れれば誰でもできるようになります。これにより、サイト運営者はコンテンツ作りに集中できます。
メリット2:豊富なデザインテーマ(着せ替え機能)
「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートが非常に豊富に用意されており、これを適用するだけでWebサイト全体のデザインを簡単に変更できます。
無料・有料テーマの選び方
世界中の開発者が作成した無料テーマ、より高機能でデザイン性の高い有料テーマが無数に存在します。自分のサイトの目的やイメージに合ったテーマを選ぶことで、プロがデザインしたような見栄えの良いサイトを簡単に手に入れることができます。 選ぶ際は、デザインだけでなく、レスポンシブ対応(スマホ表示への最適化)、更新頻度、サポート体制なども考慮すると良いでしょう。(情報源:WordPress公式テーマディレクトリ、大手テーマ販売サイトなど)
デザインカスタマイズの自由度
選んだテーマをベースに、色やフォント、レイアウトなどをカスタマイズすることも可能です。専門知識があれば、さらに細かく、自分だけのオリジナルデザインを作り込むこともできます。
メリット3:多彩なプラグイン(拡張機能)
「プラグイン」は、WordPressに様々な機能を追加するためのツールです。スマートフォンのアプリを追加するような感覚で、サイトの機能を拡張できます。
欲しい機能を追加できる
「お問い合わせフォームを設置したい」「SEO対策を強化したい」「SNSとの連携をしたい」「セキュリティを高めたい」「ECサイト機能を追加したい」など、考えられるほとんどの機能は、プラグインを導入することで実現できます。
おすすめの基本プラグイン(例:SEO、セキュリティ、お問い合わせフォーム)
数多くのプラグインがありますが、例えば以下のようなプラグインは、多くのサイトで導入が推奨されます。
- SEO対策プラグイン: Googleなどの検索エンジンに見つけてもらいやすくするための設定を簡単に行える。(例: Yoast SEO, Rank Math SEO)
- セキュリティプラグイン: 不正アクセスなどからサイトを守るための機能を追加する。(例: SiteGuard WP Plugin, Wordfence Security)
- お問い合わせフォームプラグイン: 簡単にお問い合わせフォームを作成・設置できる。(例: Contact Form 7, WPForms)
- バックアッププラグイン: 万が一のデータ消失に備えて、サイトのデータを自動でバックアップする。(例: UpdraftPlus)
プラグインは非常に便利ですが、入れすぎるとサイトが重くなったり、プラグイン同士の相性問題が発生したりすることもあるため、必要なものだけを厳選して導入することが大切です。
メリット4:SEO(検索エンジン最適化)に強い構造
WordPress自体が、Googleなどの検索エンジンに評価されやすい(SEOに有利な)構造で作られています。
SEO対策プラグインの活用
前述のSEO対策プラグインを使えば、専門知識がなくても、タイトルタグやメタディスクリプションの設定、XMLサイトマップの作成といった基本的なSEO内部対策を簡単に行うことができます。
コンテンツ作成に集中できる
技術的なSEO設定の多くをWordPressやプラグインがサポートしてくれるため、サイト運営者はユーザーにとって価値のある良質なコンテンツを作成することに、より多くの時間と労力を注ぐことができます。これが結果的にSEO評価を高める上で最も重要になります。
メリット5:情報収集が容易(利用者が多い)
WordPressは世界中で圧倒的なユーザー数を誇るため、使い方やカスタマイズ方法、トラブルシューティングに関する情報がインターネット上や書籍で非常に豊富に見つかります。
書籍やネットで情報が豊富
基本的な使い方から、少し高度なカスタマイズ方法、特定のエラーが出たときの対処法まで、検索すれば多くの解説記事やフォーラムでの議論が見つかります。公式ドキュメントも充実しています。(情報源:WordPress Codex 日本語版、各種技術ブログ、Q&Aサイトなど)
不明点を解決しやすいコミュニティ
日本語のユーザーコミュニティも活発で、フォーラムなどで質問すれば、経験豊富なユーザーからアドバイスをもらえることもあります。私自身も、制作で壁にぶつかったときは、これらの情報源に何度も助けられてきました。
メリット6:独自ドメインで資産性の高いサイトを構築
WordPress.org(インストール型)では、自分だけの「独自ドメイン」(例: your-site.com
)を使ってサイトを運営できます。
無料ブログサービスとの違い
無料ブログサービス(例: アメーバブログ、はてなブログなど)では、サービス提供者のドメインの一部(例: ameblo.jp/your-id
)を使うことが多く、サービスが終了すればサイト自体が消えてしまうリスクがあります。また、デザインや機能の制約、意図しない広告表示なども避けられません。
一方、独自ドメインとレンタルサーバーで運営するWordPressサイトは、完全に自分の管理下にあり、コンテンツやデザイン、収益化の方法などを自由にコントロールできます。長年運営していくことで、サイト自体の価値(ドメインパワー)が高まり、自分だけの「資産」となります。
ブランディング効果
独自ドメインは、サイトの信頼性を高め、ブランドイメージを構築する上でも重要です。
メリット7:低コストで始められる(ソフトウェアは無料)
前述の通り、WordPressのソフトウェア自体は無料です。
サーバー・ドメイン費用は必要
Webサイトを公開するためには、レンタルサーバー代(月額数百円~数千円程度)と独自ドメイン代(年額数百円~数千円程度)が別途必要になります。しかし、これらを含めても、Web制作会社に依頼してゼロからサイトを構築する場合と比較すれば、圧倒的に低コストで本格的なサイトを持つことができます。
長期的なコストメリット
一度サイトを構築してしまえば、基本的な運営コストはサーバー・ドメイン代のみです(有料テーマや有料プラグインを利用する場合は別途費用)。自分で更新作業を行えるため、更新のたびに費用が発生することもありません。
これらのメリットから、WordPressは個人から企業まで、幅広い層にとって魅力的な選択肢となっているのです。
WordPressのデメリットと注意点も知っておこう
多くのメリットがあるWordPressですが、良い点ばかりではありません。利用する上で知っておくべきデメリットや注意点も存在します。これらを理解しておくことで、後々のトラブルを防ぎ、より快適にWordPressを使いこなすことができます。
デメリット1:サーバー・ドメインの契約・管理が必要
WordPress.org(インストール型)を利用する場合、自分でレンタルサーバーを契約し、独自ドメインを取得する必要があります。
初心者には少しハードルが高い?(解決策も紹介)
サーバー?ドメイン?と聞くと、専門的で難しそうだと感じるかもしれません。確かに、全くの初心者にとっては、最初の設定が少しハードルに感じられることがあります。 解決策: しかし、最近のレンタルサーバーの多くは、「WordPressかんたんインストール機能」を提供しています。これは、サーバーの管理画面から数クリックするだけで、WordPressのインストールや基本的な設定を自動で行ってくれる非常に便利な機能です。これを利用すれば、専門知識がなくてもスムーズにWordPressを始めることができます。また、ドメインもサーバー契約時に一緒に申し込める場合が多いです。
レンタルサーバーの選び方
レンタルサーバー会社は多数あり、プランも様々です。選ぶ際は、料金だけでなく、表示速度、安定性、サポート体制、そしてWordPressかんたんインストール機能の有無などを比較検討しましょう。初心者向けには、国内で実績があり、サポートが充実しているサーバー会社を選ぶのがおすすめです。(例:エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ!など)
デメリット2:セキュリティ対策が必須
WordPressは世界中で広く使われているため、残念ながら悪意のある攻撃者にとっても標的になりやすいという側面があります。セキュリティ対策を怠ると、サイトが改ざんされたり、不正アクセスされたりするリスクがあります。
不正アクセスや改ざんのリスク
ログインパスワードの漏洩、ソフトウェア(WordPress本体、テーマ、プラグイン)の脆弱性を突いた攻撃などが考えられます。被害に遭うと、サイトが表示できなくなったり、訪問者にウイルスを感染させてしまったり、個人情報が漏洩したりする可能性もあります。
基本的なセキュリティ対策(パスワード管理、アップデート、プラグイン)
WordPressサイトを守るためには、以下のような基本的な対策を必ず行いましょう。
- 推測されにくい複雑なパスワードを設定する。
- WordPress本体、テーマ、プラグインは常に最新バージョンにアップデートする。 (脆弱性が修正されていることが多いため)
- 信頼できるテーマやプラグインのみを使用する。 (長期間更新されていないもの、出所不明なものは避ける)
- セキュリティ対策プラグインを導入する。 (不正ログイン防止、ファイアウォール機能など)
- 定期的にサイトのバックアップを取る。 (万が一の際に復旧できるように)
セキュリティ対策は面倒に感じるかもしれませんが、サイト運営者の責任として、必ず実施するようにしましょう。
デメリット3:表示速度の最適化が必要になる場合も
高画質の画像を多用したり、多数のプラグインを導入したりすると、Webサイトの表示速度が遅くなることがあります。表示速度が遅いと、訪問者が離脱しやすくなるだけでなく、Googleの検索順位にも悪影響を与える可能性があります。
画像サイズやプラグインの影響
特にサイズの大きな画像は、表示速度低下の大きな原因となります。また、機能を追加するプラグインも、多すぎたり、質の低いものを使ったりすると、サイトのパフォーマンスを低下させることがあります。
高速化のための基本的な対策
- 画像をアップロードする前に、適切なサイズにリサイズ・圧縮する。 (画像圧縮ツールやプラグインを活用)
- 不要なプラグインは停止・削除する。
- キャッシュ機能を利用する。 (表示速度改善プラグインやサーバーのキャッシュ機能)
- 高性能なレンタルサーバーを選ぶ。
表示速度は常に意識し、定期的にチェック・改善していくことが望ましいです。
デメリット4:自由度が高い反面、学習コストがかかることも
WordPressは非常に自由度が高く、様々なカスタマイズが可能です。しかし、その自由度を最大限に活かそうとすると、HTML、CSS、PHPといったWeb制作の知識が必要になる場面も出てきます。
カスタマイズには知識が必要な場面も
テーマのデザインを細かく変更したい、独自の機能を追加したい、といった高度なカスタマイズを行いたい場合は、ある程度の学習が必要になります。
最初はシンプルに始めるのがおすすめ
とはいえ、基本的なサイト運営(記事の投稿・更新など)であれば、専門知識はほとんど必要ありません。まずは用意されているテーマやプラグインを活用し、シンプルに始めるのがおすすめです。運営していく中で、必要に応じて知識を学んでいけば良いでしょう。
これらのデメリットや注意点を事前に把握し、適切な対策を講じることで、WordPressを安全かつ効果的に活用することができます。
WordPressを始めるための具体的なステップ【初心者向け】
「よし、WordPressを始めてみよう!」と思ったら、次は何をすればいいのでしょうか? ここでは、WordPress.org(インストール型)を使って、独自ドメインのWebサイトを立ち上げるための具体的なステップを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
多くのレンタルサーバーが提供している「かんたんインストール機能」を使うことを前提に進めます。
ステップ1:レンタルサーバーを契約する
まず、WordPressを設置するための「土地」となるレンタルサーバーを契約します。
おすすめレンタルサーバーの比較ポイント
前述の通り、サーバー選びは重要です。以下の点を比較検討しましょう。
- 料金: 月額料金、初期費用を確認します。長期契約割引がある場合も。
- 表示速度・安定性: Webサイトの快適さや信頼性に直結します。サーバーのスペック(CPU、メモリ、SSDなど)や、過去の障害情報などを参考にします。
- WordPressかんたんインストール機能: これがあれば、初心者でも簡単にWordPressを始められます。ほとんどの主要サーバーには搭載されています。
- サポート体制: 電話やメールでのサポートが充実しているか、FAQやマニュアルはわかりやすいかなどを確認します。
- 容量: サイトの規模に合わせて十分なディスク容量があるか確認します(最初は小規模なプランで十分なことが多いです)。
- 無料SSL: 今や必須のセキュリティ対策であるSSL(通信の暗号化)が無料で利用できるか確認します(ほとんどの主要サーバーで対応)。
国内の人気レンタルサーバーとしては、エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップ!などが挙げられます。各社のWebサイトで詳細を確認し、自分に合ったプランを選びましょう。
WordPressかんたんインストール機能とは?
サーバーの管理画面上で、WordPressのバージョン選択、サイトURL、ユーザー名、パスワードなどを入力するだけで、自動的にWordPressのインストールとデータベース設定を行ってくれる機能です。これを使えば、FTPソフトを使ったファイルのアップロードや、データベースの作成といった難しい作業は不要になります。
ステップ2:独自ドメインを取得する
次に、Webサイトの「住所」となる独自ドメインを取得します。〇〇.com
や 〇〇.jp
といった、あなただけのオリジナルなアドレスです。
ドメイン名の決め方
- サイトの内容に関連した、短く覚えやすい名前が理想です。
- 企業名、サービス名、ブログのテーマなどを含めると良いでしょう。
- 日本語ドメイン(例:
ワードプレスとは.jp
)も利用できますが、互換性の観点から英数字のドメインが一般的です。 - すでに他の人に取得されているドメインは使えません。
サーバー契約と同時に取得すると楽な場合も
多くのレンタルサーバーでは、サーバー契約と同時に独自ドメインを取得できるサービスを提供しています。サーバー会社によっては、特定のプランでドメインが無料または割引になるキャンペーンを実施していることもあります。設定の手間も省けるため、特に初心者の方には、サーバー契約時にドメインも一緒に申し込むのがおすすめです。
ドメイン取得サービス(お名前.com、ムームードメインなど)で別途取得することも可能ですが、その場合はドメインとサーバーを紐付ける設定(ネームサーバー設定)が必要になります。
ステップ3:WordPressをインストールする
レンタルサーバーとドメインの準備ができたら、いよいよWordPressをインストールします。
レンタルサーバーの管理画面から簡単インストール
契約したレンタルサーバーの管理画面にログインし、「WordPressかんたんインストール」やそれに類するメニューを探します。画面の指示に従って、以下の情報を入力していきます。
- インストール先URL: 取得した独自ドメインを指定します。
- サイトのタイトル: 後から変更可能ですが、仮のタイトルを入力します。
- ユーザー名: WordPressの管理画面にログインするためのユーザー名(例: adminは避ける)。
- パスワード: 強力なパスワードを設定します。
- メールアドレス: WordPressからの通知を受け取るメールアドレス。
必要な情報を入力して実行すれば、数分でWordPressのインストールが完了します。完了画面に表示される管理画面URL(ログインURL)、ユーザー名、パスワードは必ず控えておきましょう。
手動インストールの概要(参考情報)
(※かんたんインストールを使う場合は不要です) 参考までに、手動インストールの流れを簡単に説明すると、WordPress公式サイトからソフトウェアをダウンロードし、FTPソフトでサーバーにファイルをアップロード、その後、サーバー側でデータベースを作成し、WordPressの設定ファイルに必要な情報を記述、最後にブラウザからアクセスして初期設定を行う、という手順になります。
ステップ4:WordPressの初期設定を行う
WordPressのインストールが完了したら、管理画面にログインして、基本的な初期設定を行いましょう。管理画面URL(通常は あなたのドメイン/wp-admin/
や あなたのドメイン/wp-login.php
)にアクセスし、設定したユーザー名とパスワードでログインします。
サイトタイトル・キャッチフレーズ設定
管理画面の「設定」>「一般」で、サイトの正式なタイトルと、サイト内容を簡潔に表すキャッチフレーズを設定します。これらは検索結果やブラウザのタブに表示される重要な要素です。
パーマリンク設定
管理画面の「設定」>「パーマリンク設定」で、記事ページのURL(アドレス)の形式を設定します。デフォルトのままだと意味のない文字列になりがちなので、「投稿名」を選択するのがSEOの観点からもおすすめです。これにより、URLが記事タイトルに基づいたわかりやすいもの(例: あなたのドメイン/記事タイトル/
)になります。最初に設定し、後から変更しないのが基本です。
その他推奨される初期設定
- タイムゾーン: 「設定」>「一般」で、タイムゾーンを「東京」に設定します。
- サンプルページの削除: 最初から入っているサンプル記事やサンプルページは不要なので削除します。
- コメント設定: 「設定」>「ディスカッション」で、コメントを受け付けるかどうか、承認制にするかなどを設定します。スパム対策も考慮しましょう。
ステップ5:テーマを設定する
次に、サイトのデザインを決める「テーマ」を設定します。
テーマの選び方とインストール方法
管理画面の「外観」>「テーマ」で、すでにインストールされているテーマを確認したり、新しいテーマを追加したりできます。
- 選び方: サイトの目的(ブログ、企業サイトなど)、好みのデザイン、必要な機能、レスポンシブ対応、更新頻度、評価などを考慮して選びます。無料テーマも多数ありますが、本格的なサイトを目指すなら高機能な有料テーマも検討価値があります。
- インストール方法:
- 公式ディレクトリから: 「新規追加」ボタンをクリックし、キーワード検索や人気テーマから選んで「インストール」→「有効化」。
- 外部から入手したテーマ: テーマファイル(zip形式)をアップロードしてインストール→有効化。
無料テーマと有料テーマ
- 無料テーマ: 手軽に始められますが、サポートがなかったり、機能が制限されていたりする場合があります。有名な無料テーマ(例: Cocoon, Lightning)は高機能で情報も多いです。
- 有料テーマ: デザイン性が高く、機能が豊富で、サポートが充実していることが多いです。カスタマイズ性も高い傾向があります。(例: SWELL, THE THOR, AFFINGER)
最初はシンプルな無料テーマから始めて、慣れてきたら有料テーマに移行するのも良いでしょう。
ステップ6:必要なプラグインを導入する
最後に、サイトの機能を拡張するための「プラグイン」を導入します。
最低限入れておきたいプラグイン
前述の通り、プラグインは便利ですが、入れすぎは禁物です。まずは、以下のような基本的なプラグインから導入を検討しましょう。
- SEO対策プラグイン: (例: Rank Math SEO, Yoast SEO)
- セキュリティ対策プラグイン: (例: SiteGuard WP Plugin, Wordfence Security)
- お問い合わせフォームプラグイン: (例: Contact Form 7, WPForms)
- バックアッププラグイン: (例: UpdraftPlus)
- スパム対策プラグイン: (例: Akismet Anti-Spam ※標準で入っていることが多い)
- キャッシュ系プラグイン(表示速度改善): (例: WP Super Cache, WP Fastest Cache)※サーバーによっては不要な場合や推奨プラグインがある場合も。
- 画像圧縮プラグイン: (例: EWWW Image Optimizer, Smush)
サイトの目的に応じて、必要なプラグインを追加していきます。
プラグインのインストール方法と注意点
管理画面の「プラグイン」>「新規追加」から、キーワードで検索して「今すぐインストール」→「有効化」します。外部から入手したプラグインは、ファイルをアップロードしてインストールします。
- 注意点:
- 最終更新日や対応するWordPressバージョン、評価を確認し、信頼できるプラグインを選ぶ。
- 不要になったプラグインは停止するだけでなく、削除する。
- プラグイン同士の相性問題が発生することがあるため、一つずつ導入して動作確認するのが安全。
これで、WordPressサイトの基本的な立ち上げは完了です! あとは、記事を投稿したり、ページを作成したりして、あなたのサイトを育てていきましょう。
【経験談】私がWordPress初心者を500件以上サポートして見えてきたこと
私はこれまで、WordPressを使ったホームページ制作を500件以上手掛け、特に「初めて自分のサイトを持つ」という初心者の方々を数多くサポートさせていただきました。大手クラウドソーシングサイトでの活動を通じて、様々な業種、目的のサイト作りに関わらせていただく中で、WordPressの魅力と同時に、初心者の方がどこでつまずきやすいのか、肌で感じてきました。ここでは、その経験から得た気づきを少し共有させてください。
初心者がつまずきやすいポイントと乗り越え方
WordPressは「簡単」と言われますが、それでも初めて触れる方にとっては戸惑う点も少なくありません。よくある「つまずきポイント」と、私なりのアドバイスをご紹介します。
「専門用語がわからない」→ わかりやすい言葉で解説します!
サーバー、ドメイン、CMS、テーマ、プラグイン、ウィジェット、パーマリンク… 次々に出てくるカタカナ用語に混乱してしまう方は多いです。でも、一つ一つの意味を完璧に理解する必要はありません。この記事でも心がけたように、「これは何をするためのものか」「なぜ必要なのか」を、身近な例えなどを使って、できるだけ簡単な言葉で理解することが大切です。わからない言葉が出てきたら、まずはこの記事のような解説サイトで概要を掴むことから始めてみてください。
「サーバー・ドメイン選びで迷う」→ 判断基準を明確に
選択肢が多すぎて、どのサーバーやドメインを選べばいいか決められない、という声もよく聞きます。重要なのは、「自分のサイトに何を求めるか」という基準を持つことです。例えば、「とにかく安く始めたい」「表示速度を重視したい」「サポートが手厚い方が安心」など、優先順位を決めると選びやすくなります。また、多くの比較サイトやレビュー記事があるので、それらを参考にしつつ、「WordPressかんたんインストール」機能があるかは必ずチェックしましょう。迷ったら、まずは人気のある定番サーバーを選んでおけば、大きな失敗は少ないはずです。
「テーマ・プラグインが多すぎて選べない」→ おすすめの基準
デザインテーマや拡張機能(プラグイン)も、あまりに数が多いため、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでも大切なのは**「シンプル・イズ・ベスト」**の考え方です。特に最初は、多機能すぎるものよりも、シンプルで評価が高く、更新が頻繁に行われている定番のテーマやプラグインを選ぶのがおすすめです。デザインは後からでも変更できますし、プラグインも必要になったら追加すれば良いのです。まずは基本的な機能でサイト運営に慣れることを優先しましょう。
「トラブル発生!どうすれば?」→ 冷静な対処法と相談先
「画面が真っ白になった!」「ログインできなくなった!」といったトラブルは、残念ながら起こり得ます。そんな時、パニックにならずに**「まずは深呼吸」。そして、「いつから、何をした後にそうなったか」**を思い出してみましょう。直前に入れたプラグインが原因だった、というケースは非常に多いです。ネットでエラーメッセージを検索したり、契約しているサーバー会社のサポートに問い合わせたりするのも有効です。そして、定期的なバックアップがあれば、最悪の場合でも元の状態に戻せる可能性が高まります。
WordPressを「作って終わり」にしないために
サイト制作で最も重要なのは、実は「作った後」です。せっかく作ったサイトも、更新されずに放置されていては意味がありません。
更新しやすいサイト設計の重要性
私がサイトを制作する際に常に心がけているのは、**「納品後にお客様自身が簡単に更新できるか」**という点です。見た目がどんなに格好良くても、更新作業が複雑で手間がかかるようでは、いずれ更新されなくなってしまいます。専門知識がなくても、ブログ記事を書くような感覚でお知らせを追加したり、サービス内容を変更したりできるような、シンプルで直感的なサイト構造を意識することが重要です。
集客・活用を見据えたサイト作りとは
サイトは「作る」ことが目的ではなく、「集客する」「情報を発信する」「問い合わせを獲得する」といった目的を達成するための「手段」です。そのためには、ターゲットとなるユーザーがどのような情報を求めているかを考え、その答えとなるコンテンツを用意すること(SEO対策)、そしてサイトを訪れたユーザーが目的の情報にたどり着きやすく、次の行動(問い合わせ、購入など)に移りやすいような導線設計が欠かせません。
WordPressは、これらの「作って終わり」にしないための仕組みを、初心者の方でも比較的実現しやすいツールです。私の経験が、これからWordPressを始めるあなたの、少しでもお役に立てれば幸いです。
まとめ:WordPressは初心者でも可能性を広げられる強力なツール!制作依頼も受付中
この記事では、「WordPressとは何か?」という基本から、そのメリット・デメリット、具体的な始め方、そして初心者がつまずきやすいポイントまで、網羅的に解説してきました。
WordPressは、専門知識がない初心者の方でも、本格的なブログやホームページ、さらにはECサイトまで作成・運営できる、非常に強力で可能性に満ちたツールです。無料で始められる手軽さ、豊富なデザインや機能拡張の自由度、そして世界中の多くのユーザーに支えられた情報量の多さが、その大きな魅力です。
もちろん、サーバー契約やセキュリティ対策など、少しだけ学習が必要な部分もありますが、この記事で紹介したステップや注意点を参考にすれば、きっと乗り越えられるはずです。何より、自分で作り、育てていく「自分だけのWebサイト」を持つ喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
「でも、やっぱり自分で作るのは不安…」「もっと本格的なサイトを、プロに頼みたい」
もしそう感じられたなら、ぜひ私たちにご相談ください。 この記事を書いている私は、WordPressサイト制作実績500件以上の経験を持ち、特に初心者の方がサイトを活用し、集客できるようになるまでのお手伝いを得意としております。お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、更新しやすく、ビジネスの成果につながるWebサイトを制作いたします。
まずはお気軽にお問い合わせいただき、あなたのサイトで実現したいことをお聞かせください。無料でのご相談も承っております。
WordPressという素晴らしいツールを使って、あなたのビジネスや情報発信の可能性を、一緒に広げていきませんか?