【WordPress初心者必見】パーマリンク・スラッグとは?最適な設定方法とSEO効果

「WordPressでサイトを作ったけど、パーマリンクやスラッグって何?」「なんだかURLが日本語のままで長い気がする…」「SEOに良い設定方法が分からない!」

WordPressを始めたばかりの方から、このような疑問や不安の声をよくお聞きします。こんにちは、WordPressサイト制作を専門に活動しており、これまで500件以上のホームページ制作に携わってきたプロのWeb制作者です。大手クラウドソーシングサイトでも、幸い多くのお客様からご評価いただき、ランキング上位の評価をいただいております。

パーマリンクとスラッグの設定は、WordPressサイト運営において、実は非常に重要な要素です。設定を間違えると、後々SEO評価に悪影響が出たり、ユーザーにとって分かりにくいサイトになったりする可能性があります。

この記事では、私の豊富な制作経験に基づき、WordPressのパーマリンクとスラッグについて、以下の点を徹底的に解説します。

  • パーマリンクとスラッグの基本的な意味と違い
  • なぜこれらの設定がSEOやユーザビリティに重要なのか
  • 初心者にもおすすめの具体的な設定方法(パーマリンク・スラッグ別)
  • 設定変更時の注意点やリスク
  • SEOに強く、分かりやすいスラッグを作成するコツ

この記事を最後まで読めば、あなたはパーマリンクとスラッグに関する疑問を解消し、自信を持って最適な設定を行えるようになります。結果として、検索エンジンからもユーザーからも好かれる、より良いWordPressサイトを構築するための確かな一歩を踏み出せるでしょう。それでは、早速見ていきましょう。

WordPressのURL構造を理解しよう:パーマリンクとスラッグとは?

まず、WordPressサイトのURLがどのように構成されているのか、基本から理解しましょう。「パーマリンク」と「スラッグ」という言葉の意味を知ることから始めます。

そもそもURLとは?Webサイトの「住所」

URL(Uniform Resource Locator)とは、インターネット上のWebページやファイルなどの「住所」を示す文字列です。私たちがブラウザのアドレスバーに入力したり、リンクをクリックしたりする際に使われています。

例えば、https://example.com/blog/wordpress-permalink/ のような形式になっています。この「住所」が分かりやすいと、人間も検索エンジンもそのページの内容を理解しやすくなります。

パーマリンクとは?サイト全体のURLルールを決める重要な設定

パーマリンク(Permalink)は、「Permanent Link(恒久的なリンク)」の略語です。WordPressにおいては、個々の投稿、固定ページ、カテゴリーページなどのURL(住所)が、サイト全体でどのような形式(ルール)で生成されるか を定義する設定のことを指します。

WordPressサイト全体のURL構造の「骨組み」を決めるもの、と考えると分かりやすいでしょう。例えば、「サイトドメイン/投稿日」にするか、「サイトドメイン/投稿名」にするか、といったルールをここで設定します。

この設定は、WordPressの管理画面「設定」>「パーマリンク設定」から行います。一度決めたら基本的には変更しない方が良いため、「恒久的な(Permanent)」という名前がついています。

スラッグとは?各ページのユニークな名前(個別ページのURL)

スラッグ(Slug)とは、個々の投稿、固定ページ、カテゴリー、タグなどに付けられる、URLの一部となるユニークな文字列 のことです。通常、パーマリンク設定で決められたURL構造の末尾に付き、そのページ固有の「名前」のような役割を果たします。

先ほどの例 https://example.com/blog/wordpress-permalink/ で言えば、wordpress-permalink の部分がスラッグにあたります。(※パーマリンク設定が「投稿名」の場合)

スラッグは、通常、投稿や固定ページのタイトルに基づいて自動生成されますが、手動で編集することも可能です。分かりやすく、キーワードを含んだスラッグにすることで、SEO効果やユーザーの利便性向上が期待できます。

パーマリンクとスラッグの関係性:構造と個別名を具体例で解説

パーマリンクとスラッグの関係を、もう少し具体的に見てみましょう。

  • パーマリンク設定: サイト全体のURLの「型枠」を決めます。
    • 例1: https://example.com/%postname%/ (投稿名ベース)
    • 例2: https://example.com/%category%/%postname%/ (カテゴリー/投稿名ベース)
  • スラッグ: 個別ページの「固有の名前」を型枠に入れます。
    • 例: 投稿タイトルが「WordPress パーマリンク設定方法」の場合、スラッグを wordpress-permalink-setting と設定。

組み合わせると:

  • パーマリンク設定が例1の場合: https://example.com/wordpress-permalink-setting/
  • パーマリンク設定が例2で、カテゴリー「ブログ」のスラッグが blog の場合: https://example.com/blog/wordpress-permalink-setting/

このように、パーマリンク設定という「ルール(型枠)」に基づいて、各ページのスラッグという「固有の名前」が組み合わさり、最終的なURLが生成されるのです。この両方を適切に設定することが、分かりやすくSEOに強いURL構造を作る鍵となります。

なぜパーマリンクとスラッグの設定が重要なのか?SEOとユーザビリティへの影響

では、なぜパーマリンクとスラッグの設定にこだわる必要があるのでしょうか?それは、主に「SEO(検索エンジン最適化)」と「ユーザビリティ(使いやすさ)」に大きな影響を与えるからです。私のこれまでの経験からも、ここの設定を疎かにしているサイトは、非常にもったいないと感じています。

SEOへの影響:検索エンジンに評価されるURL

検索エンジン(Googleなど)は、URLに含まれる情報もページ内容を理解する手がかりの一つとして利用します。

分かりやすいURL構造はクローラビリティを高める

検索エンジンのクローラー(情報を収集するロボット)は、サイト内のリンクを辿って情報を収集します。論理的で分かりやすいURL構造は、クローラーがサイト全体を効率的に巡回し、内容を正確にインデックス(データベースに登録)する助けとなります。これを「クローラビリティが高い」状態と言います。複雑すぎたり、意味のない文字列だったりするURLは、クローラビリティを低下させる可能性があります。

URLへのキーワード含有で検索順位への貢献も

URL(特にスラッグ部分)に、そのページの内容を表すキーワードを適切に含めることは、検索エンジンに対して「このページは何についてのページか」を伝えるシグナルの一つとなります。例えば、「パーマリンク設定」に関するページなら、URLに permalink-setting といったキーワードが入っている方が、?p=123 のようなパラメータだけのURLよりも内容が伝わりやすくなります。これは、検索順位に対して、小さいながらもポジティブな影響を与える要因の一つと考えられています。(※ただし、キーワードを詰め込みすぎるのは逆効果です。)

ユーザビリティへの影響:ユーザーに分かりやすいURL

URLは検索エンジンだけでなく、実際にサイトを訪れるユーザーにとっても重要です。

URLからページ内容を推測しやすくする

意味のある単語で構成された分かりやすいURLは、ユーザーがリンクをクリックする前に、その先にあるページの内容をある程度推測する手助けになります。例えば、example.com/service/web-design/ というURLを見れば、「Webデザインに関するサービスページだな」と直感的に理解できます。これはユーザーの安心感に繋がり、クリック率の向上にも貢献する可能性があります。

記憶しやすく、共有しやすいURLに

短く、シンプルで意味のあるURLは、ユーザーが記憶しやすく、口コミで伝えたり、メールやSNSで共有したりする際にも便利です。逆に、長くて複雑なURLや、日本語が含まれていてエンコード(%E3%83%…のような文字列に変換)されてしまうURLは、扱いにくく、共有をためらわせる要因にもなりかねません。

SNSシェア時の見栄え:URLの印象も大切に

FacebookやTwitterなどで記事がシェアされた際、URL自体が表示されることもあります。分かりやすく整理されたURLは、見た目も良く、プロフェッショナルな印象を与えます。これも間接的にクリック率やサイトへの信頼感に影響する可能性があります。

このように、パーマリンクとスラッグの設定は、技術的な側面だけでなく、サイトの評価やユーザー体験にも深く関わる重要な要素なのです。

WordPressパーマリンクの最適な設定方法【初心者向け推奨設定】

それでは、具体的にWordPressのパーマリンク設定について見ていきましょう。どのような種類があり、どれを選ぶのが最適なのでしょうか?

パーマリンク設定の種類と特徴:メリット・デメリットを比較

WordPressの管理画面「設定」>「パーマリンク設定」では、いくつかの共通設定(デフォルトで用意されている形式)と、カスタム構造を選ぶことができます。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

基本 (Plain)

  • URL例: https://example.com/?p=123
  • 特徴: 投稿ID(数字)をパラメータで表示する形式。最もシンプルな形式です。
  • メリット: サーバー環境に依存しにくい。
  • デメリット: URLから内容が全く推測できないため、SEO・ユーザビリティの両面で著しく不利です。特別な理由がない限り、絶対に避けましょう。 私が制作を担当する場合、この設定になっていることはまずありません。

日付と投稿名 (Day and name)

  • URL例: https://example.com/2025/04/16/sample-post/
  • 特徴: 公開年月日と投稿名(スラッグ)をURLに含みます。
  • メリット: 日付情報が入るため、ニュースサイトや時事性の高いブログには適している場合があります。
  • デメリット: URLが長くなりやすい。後から記事内容を更新しても日付は変わらないため、情報が古い印象を与える可能性があります。恒久的なコンテンツ(Evergreen Content)には不向きです。

月と投稿名 (Month and name)

  • URL例: https://example.com/2025/04/sample-post/
  • 特徴: 公開年月と投稿名(スラッグ)をURLに含みます。「日付と投稿名」より少し短くなります。
  • メリット・デメリット: 基本的に「日付と投稿名」と同様です。

数字ベース (Numeric)

  • URL例: https://example.com/archives/123
  • 特徴: archives というディレクトリ名の後に投稿IDを表示します。
  • メリット: シンプルではありますが…
  • デメリット: 「基本」設定と同様に、URLから内容が推測できず、SEO・ユーザビリティ面で不利です。これも推奨しません。

投稿名 (Post name)

  • URL例: https://example.com/sample-post/
  • 特徴: サイトドメインの直後に投稿名(スラッグ)を表示します。
  • メリット: URLが短くシンプルで、内容が分かりやすい。SEO・ユーザビリティの両面で最もバランスが取れており、一般的に強く推奨される形式です。
  • デメリット: サイトの規模が非常に大きくなり、投稿数が数万を超えるような場合、パフォーマンスに影響が出る可能性が指摘されることもありますが、一般的なサイトではまず問題になりません。

カスタム構造 (Custom Structure)

  • URL例: https://example.com/blog/%postname%/https://example.com/%category%/%postname%/ など
  • 特徴: %year%, %monthnum%, %day%, %postname%, %category%, %author% などの「構造タグ」を組み合わせて、独自のURL形式を作成できます。
  • メリット: サイトの特性に合わせて柔軟なURL構造を設計できます。例えば、ブログ記事のURLに /blog/ を含めたい場合などに使用します。
  • デメリット: 構造が複雑になりすぎると、管理が難しくなったり、URLが長くなったりする可能性があります。設定には意図が必要です。

【最重要】500件以上の制作経験から導く、おすすめのパーマリンク設定とその理由

様々な選択肢がありますが、特別な理由がない限り、ほとんどのWordPressサイト(ブログ、企業サイト、小規模なメディアサイトなど)においては、「投稿名」ベースの設定を強く推奨します。

推奨理由:

  1. シンプルで短い: URLが最も短く、覚えやすく、共有しやすい。
  2. 内容が分かりやすい: スラッグ部分を見れば、ユーザーも検索エンジンもページ内容を推測しやすい。
  3. SEOに有利: キーワードを含むスラッグがURLの主要部分となり、SEOシグナルとして有利に働く可能性がある。
  4. 普遍的: 記事の公開日時に依存しないため、内容を更新してもURLが古臭い印象を与えず、恒久的なコンテンツに適している。

もし、サイト構造上どうしてもカテゴリー名をURLに含めたい場合(例: example.com/news/topic-a/)は、「カスタム構造」で /%category%/%postname%/ を設定することも検討できますが、URL階層が深くなる点には注意が必要です。

結論として、迷ったら「投稿名」を選んでおけば、まず間違いありません。

WordPressでのパーマリンク設定手順:画像付きで分かりやすく解説

パーマリンク設定は非常に簡単です。

  1. WordPress管理画面の左メニューから「設定」>「パーマリンク設定」をクリックします。
  2. 「共通設定」の中から、推奨する「投稿名」を選択します。(ラジオボタンをクリック)
    • (イメージ画像:パーマリンク設定画面で「投稿名」が選択されている状態のスクリーンショット)
  3. 画面下部にある「変更を保存」ボタンをクリックします。

たったこれだけです!

カスタム構造を使いたい場合は、「カスタム構造」を選択し、入力欄に希望の構造タグ(例: /blog/%postname%/)を入力して保存します。

注意点: パーマリンク設定は、WordPressサイトを公開する初期段階で行うのが理想です。すでに記事がたくさんある状態で変更すると、後述するリスクが発生します。

【要注意】パーマリンク設定を後から変更するリスクと対処法

「最初に適当な設定にしちゃったけど、後から『投稿名』が良いって知ったから変更したい!」 そう考える方もいるかもしれませんが、すでに記事を公開し、サイトがGoogleなどにインデックスされている状態でのパーマリンク設定の変更は、細心の注意が必要です。 安易な変更は、深刻な問題を引き起こす可能性があります。

なぜ安易な変更は危険なのか?SEO評価とリンク切れ問題

パーマリンク設定を変更すると、サイト上のすべての投稿や固定ページのURLが一斉に変わってしまいます。これは、Webサイトの「住所」がすべて変わってしまうのと同じことです。

SEO評価への具体的な影響

  • 検索エンジンの混乱: Googleなどの検索エンジンは、古いURLでページをインデックスしています。URLが突然変わると、検索エンジンは「以前のページはどこに行ったのか?」と混乱し、新しいURLのページをゼロから評価し直す必要が出てきます。
  • 評価の喪失: これまで古いURLで蓄積してきた検索順位や被リンク(他のサイトからのリンク)の評価が、新しいURLにうまく引き継がれない場合があり、検索順位が大幅に下落するリスクがあります。
  • インデックスの重複: 古いURLと新しいURLが両方インデックスされてしまい、コンテンツの重複とみなされる可能性もゼロではありません。

リンク切れ(404エラー)発生とその弊害

  • 内部リンク切れ: サイト内の記事から別の記事へリンク(内部リンク)を貼っている場合、リンク先のURLが変わってしまうため、リンク切れ(クリックしてもページが見つからない「404 Not Found」エラー)が発生します。
  • 外部リンク切れ: 他のサイトからあなたのサイトへリンク(外部リンク、被リンク)が貼られていた場合、そのリンクもすべてリンク切れになります。これはSEO評価にとって大きなマイナスです。
  • ユーザー体験の低下: 訪問者がリンクをクリックしてもページが表示されないため、ユーザー体験が著しく損なわれ、サイトからの離脱に繋がります。

どうしても変更したい場合の対応(301リダイレクトの基本概念)

もし、どうしてもパーマリンク設定を変更する必要がある場合は、「301リダイレクト」という設定が必須になります。

301リダイレクトとは、「この古いURLのページは、こちらの新しいURLに恒久的に移転しました」と検索エンジンやブラウザに伝える仕組みです。これを適切に設定することで、古いURLへのアクセスを自動的に新しいURLへ転送し、SEO評価の大部分を引き継ぎ、リンク切れを防ぐことができます。

ただし、301リダイレクトの設定は、サイトの規模やサーバー環境によっては複雑になる場合があります。.htaccessファイルの編集や、リダイレクト用のプラグイン(例: Redirection)の利用が必要になります。技術的な知識に不安がある場合は、無理に変更せず現状維持とするか、専門家(私たちのようなWeb制作者)に相談することを強く推奨します。 安易な変更は、メリットよりもデメリットの方がはるかに大きくなる可能性があります。

WordPressスラッグの効果的な設定と命名ルール

パーマリンク設定でサイト全体のURL構造を決めたら、次は個々のページを表す「スラッグ」を適切に設定することが重要です。

スラッグはどこで設定・変更できる?

スラッグは、コンテンツの種類によって設定場所が異なります。

投稿・固定ページのスラッグ設定方法

投稿や固定ページの編集画面で設定できます。

  1. ブロックエディター (Gutenberg) の場合:
    • 編集画面右側のサイドバーにある「投稿」(または「固定ページ」)タブを開きます。
    • 「パーマリンク」(または「URL」)の項目を見つけます。
    • URLが表示されている部分(通常、タイトルに基づいて自動生成されたスラッグが入っている)をクリックすると、編集可能な入力欄が現れます。
    • ここに希望のスラッグを入力し、Enterキーを押すか、欄外をクリックして確定します。
    • (イメージ画像:ブロックエディターの右サイドバーでパーマリンク(スラッグ)を編集している様子のスクリーンショット)
  2. クラシックエディターの場合:
    • 投稿タイトルのすぐ下に「パーマリンク: https://www.google.com/search?q=https://example.com/xxxx/ ‎[編集]」のように表示されています。
    • 「編集」ボタンをクリックすると、スラッグ部分が入力欄に変わります。
    • 希望のスラッグを入力し、「OK」ボタンをクリックします。
    • 最後に「更新」または「公開」ボタンを押して変更を保存します。

ポイント: スラッグは、記事を公開する前に設定するのがベストです。公開後に変更すると、そのページのURLが変わってしまうため、パーマリンク変更と同様のリスク(リンク切れ、SEO評価への影響)が発生します。

カテゴリー・タグのスラッグ設定方法

カテゴリーやタグのスラッグも個別に設定できます。

  1. WordPress管理画面の左メニューから「投稿」>「カテゴリー」(または「タグ」)をクリックします。
  2. 新規作成の場合は、「名前」と「スラッグ」の入力欄にそれぞれ入力します。スラッグを空欄にすると、通常はカテゴリー名(またはタグ名)がそのままスラッグになります(日本語名の注意点は後述)。
  3. 既存のものを編集する場合は、一覧から該当するカテゴリー(またはタグ)にカーソルを合わせ、「編集」をクリックします。
  4. 編集画面に「名前」と「スラッグ」の欄があるので、スラッグを編集し、「更新」ボタンをクリックします。
    • (イメージ画像:カテゴリー編集画面でスラッグ欄を編集している様子のスクリーンショット)

カテゴリーやタグのスラッグも、後から変更するとそのカテゴリー(タグ)アーカイブページのURLが変わるため、注意が必要です。

SEOに強く、分かりやすいスラッグ作成のコツ【実例付き】

効果的なスラッグを作成するための具体的なコツを、実例を交えながら9つご紹介します。これらは私がクライアントワークで常に意識しているポイントです。

1. 英語(ローマ字)を推奨する理由(文字化けリスク回避、SEO)

スラッグは半角英数字とハイフンで構成することを強く推奨します。特に**英語(または意味が通じるローマ字)**が良いでしょう。

  • 理由1: 文字化けリスクの回避: 日本語をスラッグに使うと、URLがブラウザや他のシステムで扱われる際に %E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF のように非常に長く、意味不明な文字列(パーセントエンコーディング)に変換されてしまうことがあります。これは見た目が悪いだけでなく、コピペ時に問題が起きたり、一部の環境でリンク切れの原因になったりする可能性があります。
  • 理由2: SEOでの一般的な慣習: Google自体は日本語URLを正しく処理できますが、現状、多くのSEO専門家は依然として英語ベースのURL構造を推奨しています。世界的に見ても英語URLが標準であり、ツールの互換性などの面でも有利な場合があります。

2. 日本語スラッグのメリット・デメリット(使う場合の注意点)

Googleは日本語URLを理解できるため、「絶対にダメ」ではありません。

  • メリット: 検索結果にURLが表示された際に、ユーザーが内容を直感的に理解しやすい場合があります。
  • デメリット: 前述の文字化けリスク、URLが長くなる、コピペしにくい、SNS等での見栄えが悪い、海外ユーザーには理解不能、といった点が挙げられます。

結論: 基本的には英語(ローマ字)を推奨します。もし日本語スラッグを使う場合は、これらのデメリットを理解した上で、サイト全体の整合性を考慮して判断してください。使う場合でも、できるだけ短く、分かりやすい単語に留めるのが賢明です。

3. 短く、具体的にターゲットキーワードを自然に含める

そのページで狙っている主要なキーワードを、スラッグに含めるように意識しましょう。ただし、不自然にならない範囲で、最も重要な1~2語程度に留めるのがポイントです。

  • 悪い例: wordpress-permalink-slug-setting-method-seo-effect (キーワード詰め込みすぎ)
  • 良い例: wordpress-permalink-slug-setting
  • 良い例: seo-friendly-slugs

4. ハイフン(-)で単語を繋ぐ(アンダースコア(_)は非推奨)

複数の単語でスラッグを構成する場合は、単語間を半角ハイフン (-) で繋ぎます。Googleはハイフンを単語の区切りとして認識します。

アンダースコア (_) は使用しないでください。 Googleはアンダースコアを単語の区切りではなく、単語の一部として認識してしまうため、wordpress_permalinkwordpresspermalink という一語として扱われる可能性があります。これはSEO的に不利になります。

  • 推奨: wordpress-seo-tips
  • 非推奨: wordpress_seo_tips
  • 非推奨: wordpressseotips

5. 数字の使用は慎重に

スラッグに数字を含めるのは、それがコンテンツの本質的な部分である場合(例: top-10-plugins, 2025-event-report)を除き、できるだけ避けましょう。特に意味のない数字は混乱を招く可能性があります。

6. ストップワード(a, the, in, on, and など)は避ける

英語の “a”, “the”, “in”, “on”, “and” といった、あまり意味を持たない短い単語(ストップワード)は、スラッグから省略しても問題ありません。これにより、スラッグをより短く、重要なキーワードに焦点を当てることができます。

  • 例: タイトルが “How to Write a Great Blog Post” の場合
    • 冗長な例: how-to-write-a-great-blog-post
    • 推奨例: write-great-blog-post

7. 一度公開したら変更は慎重に(パーマリンク同様のリスク)

記事(やカテゴリー等)を公開した後にスラッグを変更すると、そのページのURLが変わります。これはパーマリンク設定を変更するのと同じリスク(SEO評価の低下、リンク切れ)を伴います。スラッグは、コンテンツを公開する前に確定させるのが原則です。もし変更が必要になった場合は、301リダイレクトの設定を検討してください。

スラッグが重複した場合や日本語が自動設定される場合の対処法

  • スラッグの重複: WordPressは、同じスラッグが既に存在する場合、自動的に末尾に -2, -3 などを付加して重複を避けます (例: sample-post-2)。意図しないスラッグになった場合は、既存のスラッグを変更するか、新しいコンテンツのスラッグを編集してユニークなものにしてください。
  • 日本語の自動設定: タイトルを日本語で入力すると、スラッグもそのまま日本語で自動生成されることがあります(WordPressのバージョンや設定による)。これを避けるには、
    1. 記事を下書き保存する前に、手動でスラッグを編集する。
    2. Auto Slug Translateのような、タイトルから自動で英語スラッグを生成してくれるプラグインを利用する(ただし、意図通りの翻訳にならない場合もあるので確認は必要)。 個人的には、プラグインに頼るよりも、公開前に必ず自分でスラッグを確認・編集する習慣をつけることをお勧めします。

スラッグは、一つ一つは小さな要素ですが、サイト全体で一貫性を持って適切に設定することで、SEO、ユーザビリティの両面で着実な効果を発揮します。

まとめ:パーマリンクとスラッグを最適化し、WordPressサイトを成功に導こう

今回は、WordPressサイト運営における「パーマリンク」と「スラッグ」の重要性、そして最適な設定方法について、私の500件以上の制作経験を踏まえながら詳しく解説しました。

この記事のポイントをまとめると

  • パーマリンクはサイト全体のURL構造ルール、スラッグは各ページの固有URL名。
  • これらはSEO(検索エンジン評価)とユーザビリティ(ユーザーの利便性)の両方に影響する重要な要素。
  • パーマリンク設定は**「投稿名」ベース**が最も推奨される。
  • パーマリンク設定の安易な後からの変更は厳禁。変更する場合は301リダイレクトが必須。
  • スラッグは半角英数字(英語推奨)とハイフンで、短く分かりやすくキーワードを自然に含めるのがコツ。
  • スラッグも公開後の変更は慎重に

これらの設定をWordPressサイト構築の初期段階で適切に行うことが、長期的なサイト運営の成功に繋がります。地味に見えるかもしれませんが、検索エンジンからもユーザーからも愛されるサイトを作るための大切な土台作りなのです。

「自分で設定するのは不安…」「もっと本格的なSEO対策や、デザイン性の高いWordPressサイトを作りたい!」

もしそうお考えでしたら、ぜひ一度、WordPressサイト制作のプロである私にご相談ください。これまでに500件以上の制作実績と、大手クラウドソーシングでの上位ランク評価で培った経験と知識を活かし、お客様のビジネス目標達成に貢献する、最適なWordPressサイトをご提案・制作いたします。パーマリンクやスラッグ設定はもちろん、サイト全体のSEO戦略からデザイン、運用サポートまで、幅広く対応可能です。

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