WordPressのnoindex設定で悩まない!基本から特定ページや勝手に設定される原因・解除まで徹底解説

WordPressサイトを運営していると、「このページは検索結果に出したくない」「低品質なページがGoogleの評価に影響しないか心配…」そんな悩みに直面することがありますよね。この悩みを解決するのが「noindex」設定です。でも、WordPress初心者にとっては「noindexって何?」「どうやって設定するの?」「間違えたらどうしよう…」と不安も多いはず。 ご安心ください!この記事では、WordPressサイト制作実績500件以上の専門家が、noindexの基本的な意味から、初心者でも迷わない具体的な設定方法、意図せずnoindexになってしまう「勝手に」問題の解決策、そして「特定のページ」だけをnoindexにする方法や、設定を「解除」する手順まで、丁寧に解説します。もちろん、よく混同されるnofollowとの違いもしっかり説明します。この記事を読めば、あなたもnoindexを正しく理解し、WordPressサイトのSEO対策に自信を持てるようになります!

この記事を書いた人

Webデザイナー・Webコンサルタント
Web制作会社、Web担当者を経て独立。17年以上の実務経験で培った制作スキルとSEOノウハウを活かし、現在はSTARRY代表としてWordPressサイト制作・集客サポートを提供。ランサーズ認定ランサー。ランキング上位受賞多数。

目次

WordPressのnoindexとは?基本をわかりやすく解説

WordPressサイトをより効果的に運営し、SEO(検索エンジン最適化)の成果を高めるためには、「noindex(ノーインデックス)」という設定について正しく理解しておくことが非常に重要です。なんだか難しそう…と感じるかもしれませんが、基本的な考え方はシンプルです。ここでは、noindexが一体何なのか、そしてなぜ必要なのかを初心者の方にも分かりやすく解説します。

noindexの基本的な意味とSEOにおける役割

noindexとは、ウェブページを検索エンジンのインデックス(データベース)に登録させないようにするための指示です。通常、検索エンジン(Googleなど)は、世界中のウェブページを収集(クロール)し、その情報を整理してインデックスに保存します。ユーザーが何かを検索すると、このインデックスの中から関連性の高いページを探し出して検索結果に表示します。

しかし、サイト運営者としては、「このページはまだ未完成だから公開したくない」「会員限定の情報だから一般の検索結果には出したくない」「内容が薄いので、サイト全体の評価を下げてしまうかもしれない」といった理由で、特定のページを検索結果に表示させたくない場合があります。

そんな時に役立つのがnoindexです。ページにnoindexを設定すると、検索エンジンはそのページをインデックスに登録しなくなるため、結果としてそのページは検索結果に表示されなくなります。 これは、サイトの品質管理や情報コントロールにおいて非常に重要な役割を果たします。適切にnoindexを活用することで、検索エンジンに評価してほしい良質なページだけを効率よく見せることができ、SEO効果の向上にも繋がるのです。

noindexを設定するメリットとは?どんな効果がある?

noindexを適切に使うことで、WordPressサイトにいくつかの重要なメリットがもたらされます。SEOの観点からも、これらの効果は無視できません。

メリット1:質の低いページを検索エンジンの評価対象から外せる

サイト内には、どうしても情報量が少なかったり、内容が古くなってしまったりするページが存在することがあります。こうした質の低いページが検索エンジンに多くインデックスされていると、サイト全体の評価を下げてしまう可能性があります。

noindexを活用すれば、そのようなページを検索エンジンの評価対象から意図的に外すことができます。結果として、質の高いページに評価が集中しやすくなり、サイト全体のSEO評価を維持、向上させる効果が期待できます。これは、Googleが提唱するE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の高いサイト作りにも繋がります。

メリット2:重複コンテンツの問題を避けるのに役立つ

意図しているかどうかにかかわらず、サイト内に内容が酷似しているページや完全に同じ内容のページが複数存在してしまうことがあります。これは「重複コンテンツ」と呼ばれ、検索エンジンからの評価が分散したり、最悪の場合ペナルティを受けたりする原因になり得ます。

例えば、印刷用のページや、URLのパラメータが異なるだけで内容は同じページなどが該当します。このような場合、一方のページにnoindexを設定することで、正規のページに評価を集中させ、重複コンテンツ問題を効果的に回避できます。

メリット3:サイトのクロール効率(クロールバジェット)を改善できる

検索エンジンは、各サイトを巡回(クロール)するために一定のリソースを割り当てています。これを「クロールバジェット」と呼びます。特に大規模なサイトや更新頻度が低いサイトでは、重要度の低いページまでクロールされることで、本当にインデックスしてほしい新規ページや重要なページのクロールが遅れてしまうことがあります。

noindexを適切に設定し、検索エンジンにクロール・インデックスの優先順位を伝えることで、クロールバジェットを重要なページに効率的に使わせることができます。 これにより、新しい情報がより速く検索結果に反映される可能性が高まります。

noindexを設定する際のデメリットと注意点

noindexは便利な機能ですが、使い方を誤ると大きなデメリットが生じる可能性もあります。特に注意すべき点を理解しておきましょう。

注意点:重要なページに誤って設定すると検索流入がなくなる

最も重大なデメリットは、誤って重要なページ(例えばトップページや主要なサービスページ、収益に直結するページなど)にnoindexを設定してしまうことです。 これにより、そのページが検索結果に表示されなくなり、サイトへのオーガニック検索からのアクセスが大幅に減少する、あるいは完全に途絶えてしまう可能性があります。

私の経験上でも、サイトリニューアル時やプラグインの設定変更時に、意図せず重要なページにnoindexが設定されてしまい、アクセスが激減したというご相談をいただくことがあります。noindexの設定や変更を行った際は、必ず正しく反映されているかを確認する習慣をつけましょう。

結局noindexはSEOにどう影響するの?

noindexは、適切に使用すればSEOにプラスの影響を与えます。質の低いページを除外してサイト全体の品質を高めたり、重複コンテンツを整理したり、クロール効率を上げたりすることで、検索エンジンからの評価向上に貢献します。

しかし、繰り返しになりますが、誤った使い方をすればSEOに深刻な悪影響を及ぼします。 noindexはあくまで「このページはインデックスしないでください」という指示であり、ページ自体の品質を直接的に上げるものではありません。SEOの基本は、ユーザーにとって価値のある質の高いコンテンツを作成し続けることです。noindexは、その努力を最大限に活かすための補助的なツールと捉え、戦略的に活用することが大切です。

WordPressでnoindexを設定する主な方法と解除方法

WordPressでnoindexを設定したり、あるいは設定済みのnoindexを解除したりする方法はいくつかあります。ここでは、初心者の方でも比較的取り組みやすい代表的な方法を、「設定」と「noindex 解除」の両面から解説します。

方法1:SEOプラグインを使ったかんたんnoindex設定・解除

WordPressでnoindexを管理する最も一般的で簡単な方法は、SEOプラグインを利用することです。多くの人気SEOプラグインには、コードを直接触ることなく、クリック操作で簡単にnoindexの設定や解除ができる機能が備わっています。

人気プラグイン「Yoast SEO」でのnoindex設定と解除の手順

世界中で広く利用されている「Yoast SEO」プラグインを使ったnoindexの設定と解除方法です。

投稿・固定ページ単位での設定・解除
  1. 設定したい(または解除したい)投稿・固定ページの編集画面を開きます。
  2. 画面下部にある「Yoast SEO」という名前のメタボックス(設定エリア)を探します。
  3. その中の「高度な設定」または「Advanced」といったタブやセクションをクリックします。
  4. 「検索エンジンにこの投稿(または固定ページ)のインデックスを許可しますか?」といった趣旨の質問項目があります。
    • noindexを設定する場合: 「いいえ」を選択します。
    • noindexを解除する場合: 「はい」(またはプラグインのデフォルト設定である「はい」)を選択します。
  5. 最後に、投稿・固定ページを「更新」または「公開」して変更を保存します。
カテゴリー・タグページ等アーカイブの一括設定・解除

Yoast SEOでは、カテゴリーページやタグページといったアーカイブページ全体に対して、一括でnoindexを設定したり解除したりすることも可能です。

  1. WordPress管理画面の左側メニューから「SEO」にマウスオーバーし、「検索の外観」を選択します。
  2. 「タクソノミー」(または「アーカイブ」)といったタブを開きます。
  3. 「カテゴリー」や「タグ」などの項目ごとに、「検索結果にカテゴリー(またはタグ)を表示しますか?」という設定があります。
    • noindexを設定する場合: 「いいえ」を選択します。
    • noindexを解除する場合: 「はい」を選択します。
  4. 「変更を保存」ボタンをクリックします。

人気プラグイン「All in One SEO (AIOSEO)」でのnoindex設定と解除の手順

こちらも非常に人気のある「All in One SEO (AIOSEO)」プラグインでの手順です。基本的な考え方はYoast SEOと似ています。

投稿・固定ページ単位での設定・解除
  1. 設定したい(または解除したい)投稿・固定ページの編集画面を開きます。
  2. 画面下部または右側のサイドバーにある「AIOSEO設定」のエリアを探します。
  3. 「高度な設定」(Advanced)タブをクリックします。
  4. 「Robots Meta 設定」または「インデックスしない」といった項目があります。
    • noindexを設定する場合: 「インデックスしない」のチェックボックスをオンにするか、該当するスイッチを有効にします。
    • noindexを解除する場合: 「インデックスしない」のチェックボックスをオフにするか、スイッチを無効にします。
  5. 投稿・固定ページを「更新」または「公開」して変更を保存します。
カテゴリー・タグページ等アーカイブの一括設定・解除

AIOSEOでも、アーカイブページの一括設定が可能です。

  1. WordPress管理画面の左側メニューから「All in One SEO」にマウスオーバーし、「検索の外観」を選択します。
  2. 「タクソノミー」タブを開きます。
  3. 「カテゴリー」「タグ」などのセクションで、「検索結果に表示」や「Robots Meta」といったオプションがあります。
    • noindexを設定する場合: 「検索結果に表示」を「いいえ」にするか、「Robots Meta」で「No Index」を有効にします。
    • noindexを解除する場合: 「検索結果に表示」を「はい」にするか、「Robots Meta」で「No Index」を無効(またはデフォルト)にします。
  4. 「変更を保存」ボタンをクリックします。

方法2:WordPress標準機能でサイト全体をnoindexにする(解除も同様)

WordPressには、サイト全体を一時的にnoindex状態にするための標準機能が備わっています。これは主に、サイト制作中や大規模なリニューアル作業中に、未完成のサイトが検索エンジンにインデックスされるのを防ぐ目的で使用されます。

「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」設定とは

  1. WordPress管理画面の左側メニューから「設定」にマウスオーバーし、「表示設定」をクリックします。
  2. ページの中ほどに「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスがあります。
    • サイト全体をnoindexにする場合: このチェックボックスにチェックを入れます。
    • サイト全体のnoindexを解除する場合: このチェックボックスのチェックを外します。
  3. ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリックします。

どんな時に使う?設定と解除の注意点

この設定は非常に強力で、チェックを入れるとサイトのすべてのページにnoindexメタタグが出力され、検索結果に表示されなくなります。そのため、公開済みのサイトで誤ってこの設定を有効にしてしまうと、検索エンジンからのアクセスが途絶えてしまうという深刻な事態になりかねません。

サイトを公開する際には、必ずこのチェックが外れていることを確認してください。開発中やテスト環境でのみ使用し、本番公開時には確実に解除するという運用を徹底しましょう。多くの初心者がこの解除を忘れがちなので、サイト公開前のチェックリストに含めることを強くお勧めします。

方法3:テーマファイルを編集して手動でnoindexを設定・解除する(上級者向け)

特定の条件に応じて動的にnoindexを設定したい場合や、何らかの理由でプラグインを使用したくない上級者の方は、テーマのPHPファイルを編集してnoindexメタタグを直接出力する方法もあります。ただし、この方法はPHPの知識が必要であり、誤った編集はサイトの表示を崩したり、セキュリティ上の問題を引き起こしたりする可能性があるため、WordPress初心者の方には推奨しません。

header.phpにnoindexメタタグを記述する

テーマの header.php ファイル内の <head> タグの間に、以下のようなメタタグを記述することでnoindexを設定できます。

<meta name="robots" content="noindex">

特定のページでのみこのタグを出力したい場合は、PHPの条件分岐タグ(例: is_page()is_single() など)と組み合わせて記述します。noindexを解除する場合は、この行を削除するか、PHPの条件分岐で出力されないようにします。

functions.phpで条件に応じてnoindexを出力する

より高度な制御として、テーマの functions.php ファイルに wp_head アクションフックを利用して、特定の条件下でnoindexメタタグを出力する関数を記述する方法もあります。

いずれの方法も、編集前には必ずファイルのバックアップを取り、可能であれば子テーマを使用してカスタマイズを行うようにしてください。親テーマを直接編集すると、テーマのアップデート時に変更内容が上書きされて消えてしまうためです。

【ケース別】WordPressで特定のページをnoindexにする設定方法

(必須キーワード「noindex 特定のページ」をカバー)

サイト運営をしていると、「すべてのページを検索結果に出したいわけではない」という状況が出てきます。特定のページだけを戦略的にnoindexにすることで、サイト全体の品質向上やユーザー体験の改善に繋がることがあります。ここでは、どのような場合に「noindex 特定のページ」設定を検討すべきか、具体的なケース別に解説します。

ケース1:特定の「投稿ページ」や「固定ページ」をnoindexにしたい

サイトの主要なコンテンツである投稿ページや固定ページの中にも、noindexが適している場合があります。

情報が古い記事や質の低いコンテンツページ

時間の経過とともに情報が古くなってしまったり、公開当初は価値があったものの現在では内容が薄いと判断される記事は、サイト全体の評価を下げる要因になり得ます。このようなページは、全面的にリライトして質を高めるのが理想ですが、リソース的に難しい場合もあるでしょう。

その場合、一時的または恒久的にnoindexを設定し、検索エンジンの評価対象から外すことを検討します。これにより、他の質の高いページに評価が集中しやすくなります。ただし、多くのアクセスを集めているページや、重要な内部リンク元となっているページの場合は、慎重な判断が必要です。

サンクスページや会員限定ページなど、検索エンジンに不要なページ

  • サンクスページ(お礼ページ): お問い合わせフォーム送信後や商品購入完了後に表示される「ありがとうございました」といったページは、特定の行動を完了したユーザーにのみ表示されるべきものです。検索結果に表示される必要はありませんので、noindexに設定するのが一般的です。
  • 会員限定ページ: ログインした会員のみが閲覧できるコンテンツも、一般の検索ユーザーにはアクセスできないため、noindexにするのが適切です。
  • 一時的なキャンペーン告知ページ(終了後): 公開期間が終了したキャンペーンページなども、役目を終えたらnoindexにするか、関連ページへリダイレクトすることを検討しましょう。

これらの特定のページへのnoindex設定は、前述したSEOプラグインを使えば、各ページの編集画面から簡単に行えます。

ケース2:「カテゴリーページ」や「タグページ」をnoindexにする判断基準

カテゴリーページやタグページ(WordPressではこれらをまとめて「アーカイブページ」と呼びます)は、関連する記事を一覧で表示し、ユーザーが目的の情報を見つけやすくするための重要なナビゲーション機能です。しかし、これらのアーカイブページが低品質だと判断される場合は、noindexを検討することがあります。

記事数が極端に少ない、または内容が薄いアーカイブページへの対処

例えば、あるカテゴリーに属する記事が1〜2件しかない場合や、タグページに表示される記事の抜粋が非常に短く、そのページ独自の価値がほとんどない場合などです。このようなアーカイブページは、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値が低いとみなされやすい傾向にあります。

対策としては、まずアーカイブページ自体に独自の導入文を追加したり、関連情報を掲載したりしてページとしての価値を高める努力をすべきです。それでも改善が難しい場合に限り、noindexを検討します。ただし、むやみにアーカイブページをnoindexにすると、サイト内の記事への導線が減り、ユーザーの利便性やクローラビリティ(検索エンジンの巡回のしやすさ)が悪影響を受ける可能性もあるため、慎重な判断が求められます。

サイト構成や戦略上、インデックスさせたくない場合

サイトのテーマやコンテンツ戦略によっては、特定のカテゴリーやタグをあえて検索エンジンにインデックスさせたくない、というケースも考えられます。例えば、非常にニッチな情報を集めたタグや、サイト内部の整理目的で作成したタグなどが該当します。このような場合も、SEOプラグインで特定のアーカイブページだけを選択してnoindexに設定できます。

ケース3:WordPressの「メディアページ(添付ファイルのページ)」はnoindex推奨?

WordPressでは、画像をアップロードすると、その画像ファイル自体へのリンク(メディアファイル)とは別に、その画像だけを表示するための専用ページ(添付ファイルのページ、またはメディアページ)が自動的に生成されることがあります。

これらの添付ファイルのページは、通常、画像以外にほとんどテキスト情報がなく、ナビゲーションも限定的であるため、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても価値が低いと見なされることがほとんどです。 私の経験上、これらのページが大量にインデックスされてしまうと、サイト全体のSEO評価に悪影響を及ぼすケースが少なくありません。

そのため、多くの場合、メディアページ(添付ファイルのページ)はnoindexに設定することが推奨されます。 多くのSEOプラグイン(Yoast SEOやAll in One SEOなど)には、このメディアページを自動的にnoindexにしたり、親投稿へリダイレクト(転送)したりする機能が備わっています。プラグインの設定を確認し、この機能が有効になっているかチェックしましょう。もし有効になっていなければ、有効にすることをお勧めします。

ケース4:「サイト内検索結果ページ」や「404エラーページ」の扱い

  • サイト内検索結果ページ: ユーザーがサイト内で検索を行った結果を表示するページは、検索キーワードに応じて動的に内容が生成されるため、検索エンジンにとっては質の低い、あるいは無限に生成される可能性のあるページと見なされがちです。一般的に、サイト内検索結果ページはnoindexに設定することが推奨されます。多くのテーマやSEOプラグインではデフォルトでnoindexになっていることが多いです。
  • 404エラーページ: 存在しないページへアクセスした際に表示される「ページが見つかりません」という404エラーページは、検索エンジンにインデックスされるべきではありません。通常、サーバーが404ステータスコードを返すため、検索エンジンはこれをインデックスしませんが、念のためnoindexメタタグが含まれているか確認しても良いでしょう。

これらの「noindex 特定のページ」に関する判断は、サイトの規模や目的、コンテンツの質によってケースバイケースで考える必要があります。迷った場合は、専門家にご相談いただくのも一つの方法です。

WordPressでnoindexが勝手に設定される?主な原因と対処法

「特に何も設定した覚えがないのに、なぜかページが検索結果に出てこない…」「Google Search Consoleからnoindexのエラー通知が来た!」WordPressを運営していると、このように意図せずページがnoindex状態になってしまう、いわゆる「noindex 勝手に」問題に遭遇することがあります。これは特に初心者の方が戸惑いやすいトラブルの一つです。ここでは、その主な原因と具体的な対処法をステップごとに解説します。

原因1:WordPress本体の「表示設定」が有効になっている

最もよくある「noindex 勝手に」の原因の一つが、WordPressの基本的な設定です。サイト制作中やテスト段階で意図的に設定した後、解除し忘れるケースが後を絶ちません。

設定箇所の確認と正しい設定への戻し方

  1. WordPress管理画面の左側メニューから「設定」にマウスオーバーし、「表示設定」をクリックします。
  2. ページの中ほどにある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」という項目を探してください。
  3. もしここにチェックが入っていたら、これが「noindex 勝手に」の直接的な原因です。サイト全体がnoindex状態になってしまいます。
  4. 公開したいサイトであれば、このチェックボックスのチェックを必ず外してください。
  5. ページ下部の「変更を保存」ボタンをクリックして、設定を反映させます。

この設定は、サイトを一般公開する前には必ず確認すべき最重要ポイントの一つです。

原因2:使用中のSEOプラグインによる意図しない設定

導入しているSEOプラグイン(Yoast SEO, All in One SEO, Rank Math SEOなど)の設定が原因で、意図せずnoindexになっていることもよくあります。

各プラグインのデフォルト設定や一括設定項目の見直し

  • グローバル設定・デフォルト設定の確認: プラグインによっては、特定の投稿タイプ(例:メディアページ、タグアーカイブ)や、特定の条件下(例:内容が短いページ)で自動的にnoindexを付与するデフォルト設定を持っていることがあります。プラグインの全体設定画面や、「検索の外観」「タイトルとメタ」といったセクションを隅々まで確認し、意図しない箇所でnoindexが有効になっていないかチェックしましょう。
  • 個別ページでの誤操作: 投稿や固定ページの編集画面で、SEOプラグインが提供するメタボックス内のnoindex設定を、以前誤って有効にしてしまったまま忘れている可能性も考えられます。問題のページを編集画面で開き、noindex関連の設定を確認してください。
  • プラグインのアップデートやテーマ変更時の影響: 稀に、プラグインやテーマをアップデートした際、あるいはテーマを変更した際に、これらのSEO設定が意図せず変更されてしまうことがあります。大きな変更作業の後は、念のため主要なページのインデックス状況を確認する習慣をつけると良いでしょう。

どの設定が影響しているか特定できない場合は、一度プラグインのドキュメントを参照したり、サポートフォーラムで同様の事例がないか調べてみるのも有効です。

原因3:テーマ独自のSEO機能やカスタマイズコードの影響

使用しているWordPressテーマによっては、テーマ自体にSEO関連の機能が組み込まれており、その設定が原因でnoindexになっている場合があります。また、過去にfunctions.phpheader.phpなどのテーマファイルを直接編集してカスタマイズコードを追加した場合、そのコードが影響している可能性も否定できません。

テーマオプションや追加したコードの確認

  • テーマのカスタマイザー画面や、テーマ独自のオプションパネル内に、noindexに関する設定項目がないか確認してください。特に海外製の高機能テーマなどでは、詳細なSEO設定が可能な場合があります。
  • もしテーマファイルを直接編集した経験があるなら、noindexメタタグを出力するような記述や、wp_no_robotsといったWordPressの関数を使ってnoindexを指定するようなコードを誤って追加していないか、あるいは以前追加したコードが現在予期せぬ動作をしていないかを確認する必要があります。

原因4:robots.txtによるクロール拒否(Disallow)との関連性

厳密にはnoindexタグとは異なりますが、robots.txtファイルで特定のページやディレクトリへのクロールを拒否(Disallow)している場合、検索エンジンはそのページの内容を読むことができないため、結果としてインデックスされません。これが「noindex 勝手に」と誤認されることもあります。

robots.txtは、サイトのルートディレクトリ(例: yourdomain.com/robots.txt)に設置されるファイルです。このファイルの内容を確認し、インデックスさせたいページが誤ってDisallowで指定されていないかチェックしてください。もし指定されていれば、その行を削除するか、コメントアウトする必要があります。

「勝手にnoindex」状態から復旧するための具体的なステップ

意図しないnoindex状態に気づいたら、慌てずに以下のステップで原因を特定し、対処しましょう。

  1. Google Search Consoleで状況を確認: まず、Google Search Consoleの「URL検査」ツールを使って、問題のページのURLを入力し、Googleがそのページをどのように認識しているか(「URLはGoogleに登録されていません」「インデックス登録を許可しない ‘noindex’ タグが検出されました」などのメッセージがないか)を確認します。
  2. ページのソースコードを確認: 次に、ブラウザで実際にそのページを開き、右クリックして「ページのソースを表示」(または類似のメニュー)を選択します。HTMLソースコードの中に<meta name="robots" content="noindex"のような記述がないか検索して確認します。
  3. 上記原因を一つずつチェック:
    • WordPressの「表示設定」
    • SEOプラグインの各種設定(グローバル、個別ページ)
    • テーマのオプション設定やカスタマイズコード
    • robots.txtの記述内容 これらを順番に丁寧に確認し、原因と思われる箇所を修正します。
  4. キャッシュのクリア: 設定変更後は、WordPressのキャッシュ系プラグインやサーバー側のキャッシュ(もし利用していれば)をクリアします。これにより、変更が速やかに反映されやすくなります。
  5. 再度インデックス登録をリクエスト: 原因を修正し、キャッシュをクリアした後、再度Google Search Consoleの「URL検査」ツールでURLを検査し、問題が解消されたことを確認します。その後、「インデックス登録をリクエスト」をクリックして、Googleにページの再クロールとインデックス登録を促します。

この「noindex 勝手に」問題は、原因さえ特定できれば必ず解決できます。一つ一つの可能性を丁寧に潰していくことが重要です。

noindexとnofollowの違い

WordPressでSEO対策を行う上で、「noindex」とともによく耳にするのが「nofollow(ノーフォロー)」という言葉です。この二つは役割が異なり、混同されやすいため、その違いを正しく理解しておくことが重要です。ここでは、nofollowの基本的な役割から、noindexとの具体的な違い、そして適切な使い分けまでを分かりやすく解説します。

nofollow属性とは?基本的な役割を理解しよう

nofollowとは、ウェブページ内の特定のリンク(<a>タグで記述されるハイパーリンク)に対して、検索エンジンに「このリンクを辿らないでほしい」または「このリンク先のページに当サイトの評価(いわゆるリンクジュースやPageRank)を渡さないでほしい」と伝えるための属性値です。

通常、あるページから別のページへリンクを張ると、リンク元のページの評価の一部がリンク先のページへと受け渡されると考えられています。これはSEOにおいて重要な概念ですが、全てのリンクに対して無条件に評価を渡したいわけではありません。例えば、以下のような場合にnofollowの使用が検討されます。

  • 信頼性が確証できない外部サイトへのリンク
  • 広告やアフィリエイトなどの有料リンク
  • コメント欄やフォーラム投稿など、ユーザーが自由に生成できるコンテンツ内のリンク(スパム対策)

nofollow属性は、リンクタグのrel属性の値として rel="nofollow" のように記述します。

近年、Googleはnofollowの解釈をより細分化し、rel="sponsored"(スポンサー付きリンク用)や rel="ugc"(User Generated Content、ユーザー生成コンテンツ用)といった新しい属性値も導入しましたが、nofollow は引き続き一般的な「このリンクを辿らないでほしい、評価を渡さないでほしい」というヒントとして機能します。

noindexとnofollowの機能的な違いを比較表でスッキリ整理

noindexとnofollowは、対象とするものや検索エンジンへの指示内容が根本的に異なります。以下の比較表でその違いを明確にしましょう。

特徴noindexnofollow
対象ページ全体ページ内の特定のリンク
検索結果指定されたページを検索結果に表示させないリンクが設置されたページ自体の検索結果表示には直接影響しない(リンク先の評価に影響)
主な目的低品質ページや非公開ページを検索結果から除外する信頼できないサイトへのリンクや広告リンクからの評価の受け渡しを制御する
設定場所HTMLの<head><meta name="robots" content="noindex"> または HTTPヘッダーHTMLの<a>タグ内 rel="nofollow"属性
指示内容「このページをインデックスしないで」「このリンクを辿らないで/評価を渡さないで」(Googleにとってはヒント)

Google スプレッドシートにエクスポート

このように、noindexは「ページ単位」でのインデックス制御であるのに対し、nofollowは「リンク単位」での評価・クロール制御であると理解するのがポイントです。

noindexとnofollowは併用できる?どんな時に使う?

はい、noindexとnofollowは1つのページで併用することが可能です。具体的には、ページの<head>セクションにあるrobotsメタタグで以下のように記述します。

<meta name="robots" content="noindex, nofollow">

この記述は、「このページをインデックスしないでください。そして、このページ内にある全てのリンクを辿らないで(評価を渡さないで)ください」という意味になります。

どのような時にこの併用が検討されるかというと、例えば以下のようなケースです。

  • サイト内検索結果ページ:インデックスさせる必要がなく、かつそこから内部リンクが無数に張られている場合。
  • 内容の薄いアーカイブページで、そのページ自体をインデックスさせたくなく、かつそこからリンクされている個々の記事への評価の受け渡しも抑制したい場合(ただし、通常はアーカイブページ自体を改善するか、noindex, follow の方が望ましい場合もあります)。
  • 利用規約やプライバシーポリシーページなど、インデックスの必要性は低いが、ページ内の外部リンク(もしあれば)も特に評価したくない場合。

ただし、noindex を設定した時点でそのページは検索結果に表示されなくなるため、そのページ内のリンクに nofollow を併記することのSEO的な重要性は、ページがインデックスされる場合に比べて相対的に低くなります。多くの場合、noindex のみ、あるいは特定のリンクに個別に nofollow を設定することで対応可能です。

【具体例】noindexとnofollowの使い分けシーン

それぞれの役割を理解した上で、具体的なシーンでどちらを使うべきか(あるいは両方か)を判断しましょう。

ケースA:このページはインデックスさせたいが、一部の外部リンクは評価したくない

例えば、あなたが書いた質の高いブログ記事ページ(当然インデックスさせたい)の中で、読者の参考のために外部のウェブサイトへリンクを張るとします。しかし、そのリンク先のサイトの信頼性があまり高くない、あるいは単なる参考情報であり、自サイトの評価を積極的に渡したくないと判断した場合。

この場合は、ページ自体にはnoindexを設定せず(インデックスさせたいので)、問題の外部リンクの<a>タグにのみ rel="nofollow" を追加します。 例:<a href="http://example-external-site.com" rel="nofollow">参考外部サイト</a>

ケースB:このページ自体をインデックスさせたくない(ページ内リンクの扱いは二次的)

例えば、会員登録完了後に表示されるサンクスページや、サイトの管理用ページなど、一般の検索ユーザーに見せる必要がないページの場合です。

この場合は、ページ全体に対してnoindexを設定します。 例:<meta name="robots" content="noindex"> このページ内に他のページへのリンクがあったとしても、まずページ自体がインデックスされないことが優先されます。必要に応じて nofollow も追加できますが、必須ではありません。

このように、noindexとnofollowは目的と対象が明確に異なります。それぞれの特性を正しく理解し、WordPressサイトの状況に応じて戦略的に使い分けることが、SEO効果を高める上で非常に重要です。

WordPressでnoindex設定が正しく機能しているか確認する方法

WordPressサイトにnoindexを設定したら、それが意図した通りに正しく機能しているかを確認する作業が不可欠です。確認を怠ると、重要なページが誤ってnoindexになっていたり、逆にnoindexにしたいページがインデックスされ続けていたりする可能性があります。ここでは、比較的簡単にできる確認方法を2つ紹介します。

確認方法1:ブラウザの「ページのソースを表示」機能でメタタグをチェック

最も直接的で基本的な確認方法は、対象ページのHTMLソースコードを見て、noindexメタタグが正しく出力されているかを確認することです。

  1. 確認したいページをブラウザ(Google ChromeやFirefoxなど)で開きます。
  2. ページ上の何もないところを右クリックし、メニューから「ページのソースを表示」(ブラウザによって文言が多少異なります。「ソースを表示」「View Page Source」など)を選択します。
  3. 新しいタブまたはウィンドウで、そのページのHTMLソースコードが表示されます。
  4. ソースコードの中から、<head> タグの間の部分(通常はページ上部)に、以下のような記述があるか探します。 <meta name="robots" content="noindex"> または <meta name="robots" content="noindex,follow">follownofollow は、ページ内リンクのクロールを許可するかどうかの指示であり、状況によって異なりますが、noindex が含まれているかが重要です。)

このメタタグがソースコード内に正しく記述されていれば、技術的にはnoindexの指示がページに出力されていることになります。もしこの記述が見当たらない、あるいは逆にnoindexにしたくないページにこの記述がある場合は、設定を見直す必要があります。

確認方法2:Google Search Consoleの「URL検査」ツールを利用する

Google Search Consoleは、自身のサイトがGoogle検索でどのように認識されているかを確認・管理できる無料の必須ツールです。noindexの設定状況確認にも非常に役立ちます。

  1. Google Search Consoleにログインし、対象のプロパティ(ウェブサイト)を選択します。
  2. 画面左側のメニュー、またはページ上部にある検索窓に、確認したいページの完全なURLを入力し、「URL検査」を実行します。
  3. GoogleによるそのURLの検査結果が表示されます。「インデックス登録」というセクションの「カバレッジ」項目(または「ページのインデックス登録」のステータス)を確認してください。
    • 正しくnoindexが認識されている場合: 「インデックス登録を許可しない ‘noindex’ タグが検出されました」といったメッセージや、「URLはGoogleに登録されていません」というステータス(原因としてnoindexが示されている)が表示されます。
    • インデックスされている場合(noindexが効いていない可能性): 「URLはGoogleに登録されています」と表示されます。この場合、noindex設定が正しく行われていないか、Googleがまだ変更を認識していない可能性があります。
    • noindexにしたいのにインデックスされている場合や、インデックスさせたいのにnoindexと表示される場合は、設定を見直す必要があります。

URL検査ツールでは、「公開URLをテスト」を実行することで、Googleが実際にそのページをクロールした際にどのように解釈するかをリアルタイムで確認することも可能です。このテスト結果で「インデックス登録の可否」の項目を見れば、noindexタグの状況がより明確に分かります。

これらの方法で定期的にnoindexの設定状況を確認し、意図しない状態になっていないかチェックする習慣をつけることが、WordPressサイトの健全なSEO運用には不可欠です。

WordPressでnoindexが効かない!主な原因とトラブルシューティング

「noindexを設定したはずなのに、なぜか検索結果に表示され続けてしまう…」「Google Search Consoleで確認しても、noindexが認識されていないみたいだ…」そんな「noindexが効かない」という問題も、WordPressサイト運営者にとっては悩ましいトラブルの一つです。ここでは、その主な原因と、解決に向けたトラブルシューティングのポイントを解説します。

原因と対策1:設定変更が検索エンジンに反映されるまで時間がかかる

最も基本的なことですが、noindexタグを設定(または解除)しても、その変更がGoogleなどの検索エンジンのインデックスに即座に反映されるわけではありません。 検索エンジンがあなたのサイトを再度クロールし、ページ内容の変更(noindexタグの有無)を認識し、そしてインデックス情報を更新するまでには、ある程度の時間が必要です。

  • クロール頻度が高いページやサイトの場合: 通常、数日から1週間程度で反映されることが多いです。
  • クロール頻度が低いページやサイトの場合: 数週間以上、場合によっては1ヶ月以上かかることもあります。

対策: まずは焦らず、数日~1週間程度様子を見てください。Google Search Consoleの「URL検査」ツールで「インデックス登録をリクエスト」することで、Googleに優先的にクロールするよう促すこともできますが、それでも即時反映を保証するものではありません。

原因と対策2:キャッシュ(プラグイン・サーバー)の影響で古い情報が表示されている

WordPressサイトでは、表示速度を向上させるためにキャッシュ機能を利用していることが一般的です。これには、WordPressのキャッシュ系プラグイン(例: WP Rocket, LiteSpeed Cache, W3 Total Cacheなど)によるキャッシュや、レンタルサーバー側で提供されているサーバーキャッシュ(例: Varnish, Memcached, Nginxキャッシュなど)があります。

これらのキャッシュが原因で、noindexタグの設定変更が検索エンジンのクローラーに正しく伝わらず、古い情報(noindexタグがない状態、あるいは逆にnoindexタグがある状態)がクロールされ続けている可能性があります。

キャッシュをクリアした後、再度ページのソースコードを確認したり、Search ConsoleでURL検査を行ったりして、noindex設定が反映されているか確認しましょう。

原因と対策3:robots.txtで該当ページのクロールをブロックしている

非常に重要なポイントですが、robots.txtファイルで特定のページへのクロールをDisallow(拒否)している場合、検索エンジンはそのページの内容を読むことができません。 そのため、そのページにnoindexタグを設定したとしても、クローラーがnoindexタグ自体を認識できないため、結果としてnoindexの指示が効かない(あるいはページがインデックスから削除されない)という状況が発生します。

対策: noindexを設定してページをインデックスから削除したい場合は、まずrobots.txtファイルでそのページへのクロールを許可(該当するDisallowの行を削除するか、Allowで明示的に許可)する必要があります。これにより、クローラーがページを訪れてnoindexタグを読み取れるようになります。検索エンジンがnoindexを認識し、インデックスからページが削除されたのを確認した後であれば、将来的にそのURLへのクロールを完全に防ぎたい場合に再度robots.txtDisallowを指定することも検討できますが、通常はnoindexだけで十分です。

WordPressのnoindexに関するFAQ(よくある質問と回答)

ここでは、WordPressのnoindexに関して、初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。疑問点の解消にお役立てください。

Q1. noindexに設定したページは、Googleの検索結果から完全に消えますか?

A1. はい、基本的にはその通りです。noindexタグがGoogleのクローラーに正しく認識され、処理されると、該当のページはGoogleの検索インデックスから削除され、検索結果に表示されなくなります。ただし、設定変更がインデックスに反映されるまでには時間がかかる場合があります。また、ごく稀に、他の多くのサイトから重要なアンカーテキストでリンクされている場合など、Googleが例外的にページの存在を示唆することが過去にはありましたが、通常はnoindexの指示に従ってインデックスから除外されます。

Q2. 一度noindexにしたページを、再度インデックスさせる(noindexを解除する)にはどうすればいいですか?

A2. noindex設定を解除し、ページを再度インデックスさせるための手順は以下の通りです。

  1. noindex設定の解除: SEOプラグインで設定した場合は、該当ページの編集画面やプラグインの全体設定画面からnoindexのチェックを外すか、インデックスを許可する設定に変更します。WordPressの「表示設定」でサイト全体をnoindexにしていた場合は、そのチェックを外します。テーマファイルを編集して手動で設定した場合は、該当のメタタグ記述を削除するか、出力されないようにPHPコードを修正します。これが「noindex 解除」の基本的な作業です。
  2. 設定変更の確認: 変更を保存した後、対象ページのソースコードを確認し、noindexメタタグが確実に出力されていないことを確認します。
  3. キャッシュのクリア: WordPressのキャッシュプラグインやサーバーキャッシュを利用している場合は、それらをクリアします。
  4. Google Search Consoleで再クロールをリクエスト: Google Search Consoleの「URL検査」ツールで該当ページのURLを入力し、問題が解消されていることを確認後、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。

これにより、Googleのクローラーがページを再評価し、問題がなければインデックスに再登録されます。ただし、こちらも反映には時間がかかることをご理解ください。

Q3. カテゴリーページをnoindexにすると、その中の記事もnoindexになってしまいますか?

A3. いいえ、通常はそのようなことはありません。カテゴリーページ(やタグページなどのアーカイブページ)自体にnoindexを設定しても、そのカテゴリーに属している個別の投稿ページ(記事ページ)が自動的にnoindexになるわけではありません。個々の投稿ページは、それぞれ独立してインデックスの可否が判断されます。もし個別の記事もnoindexにしたい場合は、各記事ページに対して別途noindex設定を行う必要があります。

Q4. noindexタグとrobots.txtのDisallow指示は、どちらを使うべきですか?

A4. これらは目的と効果が異なるため、状況に応じて使い分けが必要です。

  • noindexタグ: 特定のページを検索エンジンのインデックスから除外し、検索結果に表示させたくない場合に主に使用します。クローラーによるページのクロール自体は許可することが多いです(例: noindex, follow)。
  • robots.txtのDisallow指示: 特定のURLやディレクトリに対して、検索エンジンのクローラーによるアクセス(クロール)自体をブロックしたい場合に使用します。クロールされないため、そのページの内容は検索エンジンに読み取られず、結果としてインデックスもされにくくなります。ただし、他のページから強くリンクされている場合など、URLだけがインデックスされる可能性は残ります。

ページを確実に検索結果から削除したい場合は、まずnoindexタグをページに設定し、クローラーがそのタグを読み取れるようにrobots.txtではクロールを許可(Disallow指定をしない)するのが一般的です。 noindexが反映されてインデックスから削除された後、将来的にそのURLへのクロールリソースを節約したいなどの理由があれば、robots.txtでDisallowを追加することも検討できます。

Q5. WordPressでnoindexを設定してから、効果が出るまでどのくらい時間がかかりますか?

A5. これはサイトのクロール頻度やページの重要度、Googleの処理状況など様々な要因によって異なりますが、一概に「何日で効果が出る」と断言することは難しいです。一般的には、数日から数週間程度かかることが多いと考えておくと良いでしょう。クロール頻度の高い大規模サイトの重要なページであれば比較的早く反映されることもありますが、新規サイトや更新頻度の低い小規模サイトの末端ページなどでは、1ヶ月以上かかることも珍しくありません。Google Search Consoleの「URL検査」ツールや「インデックス作成」>「ページ」レポートで状況を定期的に確認し、気長に待つことが大切です。

まとめ|noindexを正しく理解してWordPressサイトの価値を高めよう

この記事では、WordPressサイトにおけるnoindexの基本的な意味から、具体的な設定方法、意図せずnoindexになってしまう「勝手に」問題の原因と解決策、そして「特定のページ」だけをnoindexにする考え方や「解除」の手順、さらにはnofollowとの違いに至るまで、網羅的に解説してきました。

noindexは、適切に活用することで、低品質なコンテンツを検索エンジンの評価対象から除外し、サイト全体のSEO評価を高め、ユーザーにとっても価値のある情報を見つけやすくするための強力なツールです。しかし、その設定を誤ると、重要なページが検索結果から消えてしまい、サイトへのアクセスを大きく損なう可能性も秘めています。

特にWordPress初心者の方は、まずはSEOプラグインを利用した設定方法から試してみることをお勧めします。 そして、設定変更後は必ずGoogle Search Consoleや実際のページソースコードで、意図した通りにnoindexが機能しているかを確認する習慣をつけましょう。

これまでの多くのサイト制作(500件以上の実績)や運用サポートの経験から、あなたのサイトの目的やコンテンツ戦略に応じて、どのページにnoindexを適用すべきか、あるいはすべきでないか、といった最適な判断をお手伝いできます。「自分のサイトのnoindex設定はこれで正しいのだろうか?」「もっとSEOに強いサイト構成にしたいけれど、具体的にどうすれば良いか分からない」といったお悩みをお持ちでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。お客様のサイトが持つポテンシャルを最大限に引き出し、ビジネスの成長を力強くサポートいたします。

noindexを正しく理解し、戦略的に活用することで、あなたのWordPressサイトの価値をさらに高め、より多くのユーザーに価値ある情報を届けていきましょう。

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この記事を書いた人

Hara Daizo Hara Daizo STARRY代表、Webデザイナー、Webコンサルタント

Web制作会社、Web担当者を経て独立。17年以上の実務経験で培った制作スキルとSEOノウハウを活かし、現在はSTARRY代表としてWordPressサイト制作・集客サポートを提供。ランサーズ認定ランサー。ランキング上位受賞多数。

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