WordPressでブログやホームページを作りたいけど、最初の「インストール」が難しそう…と不安に感じていませんか?専門用語も多く、どこから手をつけていいか分からない、という方も多いかもしれません。ご安心ください。この記事では、Web制作のプロとして数百のサイト構築に携わってきた私が、WordPressのインストール方法をどこよりも分かりやすく、丁寧にご説明します。
この記事を最後まで読めば、初心者の方でもつまずくことなく、スムーズにWordPressのインストールを完了し、自分だけのサイト制作の第一歩を踏み出すことができます。 サーバーのかんたん機能を使った方法はもちろん、手動でのインストール手順、そしてインストール後に必ずやっておくべき必須の初期設定から、万が一のエラー対処法まで、必要な情報をすべて網羅しています。
WordPressのインストール方法を完全解説!初心者でも失敗しない手順と必須の初期設定
WordPressは、世界で最も利用されているCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)であり、初心者からプロまで、あらゆるユーザーが自由にWebサイトを構築できる素晴らしいツールです。しかし、その最初のステップである「インストール」でつまずいてしまう方が多いのも事実です。
このセクションでは、Webサイト制作の現場で培った知見を基に、WordPressのインストールを成功させるための全体像と、具体的な手順を解説していきます。
WordPressインストール前に必ず準備すべき5つのこと
WordPressをインストールする前に、いくつかの準備が必要です。これらはサイトを公開するための土台となる部分ですので、一つずつ確実に進めていきましょう。
レンタルサーバーの契約
WordPressを動かすための「土地」にあたるのがレンタルサーバーです。国内外に多くのサービスがありますが、初心者の方には、WordPressの簡単インストール機能が搭載されており、表示速度や安定性に定評のある国内の主要なレンタルサーバーをおすすめします。
独自ドメインの取得
サイトの「住所」にあたるのが独自ドメインです。https://example.com
のような、あなただけのオリジナルなURLとなります。ドメインは、レンタルサーバーの契約時にセットで申し込むと割引が適用されることが多いので、一緒に取得するのがお得です。
サーバーとドメインの紐付け
レンタルサーバーと独自ドメインを別々のサービスで契約した場合は、両者を紐付ける「ネームサーバー設定」が必要です。同じ会社で契約した場合は、この作業は自動的に完了していることがほとんどです。
SSL(https化)設定の有効化
SSLとは、サイトの通信を暗号化する仕組みで、読者の情報を守り、Googleからの評価を高めるためにも必須の設定です。URLが http://
ではなく https://
から始まるようになります。最近のレンタルサーバーでは、無料で簡単にSSL設定を有効化できる機能が標準で備わっています。
データベース(MySQL)情報の確認
WordPressは、投稿記事や設定などの情報を「データベース」に保存します。手動でインストールする場合、このデータベースの情報(データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名)が必要になります。レンタルサーバーの管理画面から確認しておきましょう。
【初心者におすすめ】レンタルサーバーのかんたんインストール機能を使う方法
現在、国内の主要なレンタルサーバーには、数クリックでWordPressを自動的にインストールしてくれる「かんたんインストール(クイックインストール)」機能が用意されています。プログラミングやサーバーの知識が全くない初心者の方には、この方法が最も簡単で確実です。
ここでは、代表的なレンタルサーバーのかんたんインストール手順の概要をご紹介します。基本的な流れはどのサーバーも同じで、管理画面の指示に従ってサイト名やユーザー名などを入力していくだけです。
エックスサーバーでの手順
エックスサーバーの「サーバーパネル」にログインし、「WordPress簡単インストール」メニューを選択します。ドメインを選択し、サイト名、ユーザー名、パスワードなどを入力して「確認画面へ進む」をクリックすれば、数分でインストールが完了します。
ConoHa WINGでの手順
ConoHa WINGでは、サーバー申し込み時に「WordPressかんたんセットアップ」を利用するのが非常に便利です。テーマやプラグインも同時にインストールでき、申し込み完了と同時にWordPressが使える状態になります。
ロリポップ!での手順
ロリポップ!の「ユーザー専用ページ」にログインし、「サイト作成ツール」から「WordPress簡単インストール」を選びます。サイトURLや利用データベースを選択し、必要情報を入力して進めればインストールが完了します。
かんたんインストールのメリット・デメリット
メリットは、何と言っても**「簡単・早い・確実」**である点です。専門知識が不要で、ミスも起こりにくいため、初心者の方は迷わずこの方法を選びましょう。
一方、デメリットを挙げるとすれば、WordPressがインストールされるディレクトリ(フォルダ)を細かく指定できない場合がある、といった点ですが、ほとんどのユーザーにとっては問題にならないでしょう。
【中級者向け】手動でWordPressをインストールする全手順
学習目的や、特定のディレクトリにインストールしたいなど、特別な理由がある場合は手動でのインストールに挑戦するのも良いでしょう。サーバーやデータベースの仕組みを理解する上で非常に勉強になります。
公式サイトからWordPressをダウンロード
まず、WordPressの公式サイト(WordPress.org)にアクセスし、最新版のWordPress(zipファイル)をダウンロードします。
サーバーにファイルをアップロード
ダウンロードしたzipファイルを解凍(展開)します。次に、FTPソフト(FileZillaなど)を使って、解凍したフォルダの中身をすべて、あなたが指定したサーバーのディレクトリ(例: public_html
直下)にアップロードします。
データベース(MySQL)の作成
レンタルサーバーの管理画面(phpMyAdminなど)にアクセスし、WordPressが使用する新しいデータベースを1つ作成します。
wp-config.phpファイルの設定
アップロードしたファイルの中から wp-config-sample.php
というファイルを見つけ、名前を wp-config.php
に変更します。その後、テキストエディタでこのファイルを開き、先ほど作成したデータベースの情報(データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名)を正確に入力して保存します。
インストールスクリプトの実行
ここまでの設定が完了したら、ブラウザであなたのサイトのURLにアクセスします。するとWordPressのインストール画面が表示されるので、サイトのタイトル、ユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力し、「WordPressをインストール」ボタンをクリックします。これで完了です。
手動インストールのメリット・デメリット
メリットは、WordPressの仕組みへの理解が深まることや、インストール場所を自由に決められる点です。
デメリットは、手順が多く、初心者にはハードルが高いこと、また設定ミスがエラーに直結しやすいことです。特にデータベース情報の入力間違いには注意が必要です。
WordPressインストール後に必須の初期設定7選
WordPressのインストールは、家で言えば「建てただけ」の状態です。快適に住む(サイトを運営する)ために、最低限やっておくべき初期設定を行いましょう。
サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定する
管理画面の「設定」→「一般」から、サイトの正式なタイトルと、サイト内容を簡潔に表すキャッチフレーズを設定します。
タイムゾーンと日付・時刻フォーマットを日本仕様にする
同じく「一般設定」画面で、タイムゾーンを「東京」に、日付と時刻のフォーマットを日本の一般的な表示形式(例: Y年m月d日)に変更します。
パーマリンクを「投稿名」に変更する
管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」で、共通設定を**「投稿名」**に必ず変更してください。これはSEO(検索エンジン最適化)において非常に重要な設定です。これにより、URLがシンプルで分かりやすいものになります。
「一般設定」でメールアドレスを確認する
WordPressからの重要なお知らせ(アップデート情報やコメント通知など)が届くメールアドレスです。普段から確認できる正しいアドレスが設定されているか確認しましょう。
不要な初期テーマ・プラグインを削除する
WordPressをインストールした直後は、使わないテーマ(例: Twenty Twenty-Two)やプラグイン(例: Hello Dolly)がいくつか入っています。サイトを軽くし、セキュリティを高めるためにも、これらは削除しておきましょう。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックを外す
管理画面の「設定」→「表示設定」に、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」という項目があります。サイト作成中はチェックを入れておいても良いですが、公開時には必ずこのチェックを外してください。 チェックが入ったままだと、Googleなどの検索結果にあなたのサイトが表示されません。
最低限入れておきたいプラグインを導入する
機能を追加する「プラグイン」はWordPressの魅力の一つです。セキュリティ対策、SEO対策、お問い合わせフォームなど、サイト運営に欠かせないプラグインは最初に入れておきましょう。
WordPressのインストールでよくあるエラーと解決策
慎重に作業しても、時にはエラーが発生することがあります。しかし、原因が分かれば落ち着いて対処できます。ここでは代表的なエラーとその解決策をご紹介します。
「データベース接続確立エラー」が表示される場合
これは、WordPressがデータベースに接続できない時に表示される最も一般的なエラーです。原因のほとんどは、wp-config.php
に記述したデータベース情報の入力ミスです。
- データベース名
- ユーザー名
- パスワード
- ホスト名 これらの情報が、サーバーで発行されたものと一字一句間違いないか、もう一度確認してみてください。
「Internal Server Error(500エラー)」が表示される場合
サーバー側で何らかの問題が発生していることを示すエラーです。原因は多岐にわたりますが、WordPressのインストール直後であれば、アップロードしたファイルが破損している、あるいは .htaccess
ファイルの記述に問題がある可能性が考えられます。
画面が真っ白になる場合
PHPのエラーなどが原因で画面が真っ白になることがあります。デバッグモードを有効にしてエラーメッセージを確認するか、インストールしたテーマやプラグインが原因でないかを確認します。
インストール後にサイトが正しく表示されない場合
CSSが読み込まれず、デザインが崩れて表示されることがあります。これは、WordPressのアドレス (URL) とサイトアドレス (URL) の設定が間違っている場合に起こりがちです。管理画面の「設定」→「一般」で、2つのURLが正しく設定されているか確認しましょう。
【FAQ】WordPressのインストールに関するよくある質問
最後に、WordPressのインストールに関して初心者の方からよくいただく質問にお答えします。
Q. WordPressのインストールは無料ですか?
A. WordPressのソフトウェア自体はオープンソースであり、無料で利用できます。ただし、サイトを公開するためには、別途レンタルサーバー代と独自ドメイン代(年間数千円〜)が必要です。
Q. サーバーのどのフォルダにインストールすれば良いですか?
A. ドメインにアクセスした時にトップページを表示させたい場合は、サーバーが指定する公開ディレクトリ(public_html
や www
など)の直下にWordPressのファイルを設置します。
Q. 自分のPC(ローカル環境)にインストールできますか?
A. はい、可能です。「Local」や「XAMPP」といったツールを使えば、自分のPC内に擬似的なサーバー環境を構築し、WordPressをインストールできます。サイトを公開する前のデザイン確認や機能テストに非常に便利です。
Q. インストールにかかる時間はどれくらいですか?
A. レンタルサーバーのかんたんインストール機能を使えば、5分〜10分程度で完了します。手動でインストールする場合でも、慣れれば30分もかからずに終えることができます。
まとめ
今回は、WordPressのインストール方法について、準備段階から具体的な手順、インストール後の初期設定、そしてトラブルシューティングまで、網羅的に解説しました。かんたんインストール機能を使えば、初心者の方でも驚くほど手軽に自分のサイトを持つことができます。
この記事が、あなたのWebサイト制作の第一歩を力強く後押しできれば幸いです。
とはいえ、「どうしても自分一人で進めるのは不安…」「もっとデザインにこだわった本格的なサイトを作りたい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。私はWeb制作のプロフェッショナルとして、お客様一人ひとりのご要望に合わせたWordPressサイトの制作を承っております。集客やブランディングに繋がるサイト構築をご希望でしたら、ぜひお気軽にご相談ください。あなたのビジネスの成功を、Webサイト制作の面から全力でサポートいたします。