WordPressサイトのURLを変更したり、ページを整理したりする際に「リダイレクト」という言葉を耳にしたことはありませんか?「なんだか専門用語で難しそう…」「設定を間違えたらサイトが表示されなくなるのでは?」と、特にWordPressを始めたばかりの初心者の方は不安に感じてしまいますよね。専門的な知識がないと扱えないのでは、と思ってしまうかもしれません。
でも、安心してください! リダイレクトは正しい手順を知れば、初心者の方でも簡単に、そして安全に設定できるということです。
この記事では、WordPressのリダイレクトとは何かという基本から、特に初心者の方におすすめのプラグインを使った簡単な設定方法、少しステップアップしたい方向けの.htaccess
を使った設定方法、そして設定後の確認方法や注意点まで、専門用語もかみ砕いて、とことん分かりやすく解説します。
この記事を読めば、「難しそう」と思っていたリダイレクトの必要性や種類がすっきり理解でき、あなたの状況に合った最適な方法で、自信を持って簡単にリダイレクト設定ができるようになります。リダイレクトをマスターして、もっと使いやすく、検索エンジンにも好かれるサイト運営を目指しましょう!
この記事を書いた人
Hara Daizo
Webデザイナー・Webコンサルタント
WebデザイナーからWeb担当者を通してSEO対策など幅広いサイト運営を経験。その後、STARRYを創業。初めてホームページ制作やSEO対策をする方へWordPressを使用したホームページを提供中。ランサーズ認定ランサー。
WordPressのリダイレクトとは?基本を「やさしく」理解しよう
まず、「リダイレクトって一体何?」という疑問から解消しましょう。サイト運営をしていると避けて通れない場面も出てくるので、基本的な仕組みと目的を知っておくと安心です。
リダイレクトの仕組みと目的をわかりやすく解説
リダイレクトとは、簡単に言うと「Webページの住所変更のお知らせと自動転送」のことです。
あなたがサイトのページAのURLをページBに変更したとします。でも、インターネット上にはまだ古いページAの住所(URL)を覚えている人(ブックマークなど)や検索エンジンが存在します。そのままでは、ページAにアクセスしようとした人は「ページが見つかりません(404エラー)」となってしまい、せっかく来てくれたのに情報を届けられません。
そこでリダイレクトを設定すると、ページAへのアクセスがあった際に、Webサーバーが「あ、このページはページBに引っ越しましたよ!」と自動的にお知らせし、ユーザーや検索エンジンを新しいページBへスムーズに送り届けてくれるのです。まるで郵便局の転送サービスみたいですね。
この仕組みのおかげで、ユーザーは迷子にならず、サイト運営者は大切なアクセスを失わずに済みます。さらに、検索エンジンにも「ページが移転した」ことを正しく伝えられるので、SEOの評価も引き継ぎやすくなる、という大切な役割があります。
なぜリダイレクトが必要?主な利用シーンを紹介
では、具体的にどんな時にこの「リダイレクト」が必要になるのでしょうか?よくあるケースをいくつか見てみましょう。「あ、これ自分の状況かも!」と思ったら、リダイレクトの出番かもしれません。
サイト移転やドメイン変更時
サイトを新しいURL(ドメイン)にお引越しする場合です。古い住所(URL)から新しい住所(URL)へ、お客さん(ユーザー)と配達員さん(検索エンジン)を案内する必要があります。リダイレクトを設定しないと、せっかくの人気や評価がリセットされてしまう可能性があります。
ページのURL(パーマリンク)を変更した時
WordPressの記事や固定ページのURL(住所の一部のようなもの)を変更した場合です。変更前のURLを誰かがブックマークしていたり、他のサイトからリンクが貼られていたりすると、変更後にアクセスできなくなってしまいます。これもリダイレクトで新しいURLへ案内してあげる必要があります。
ページの削除や統合を行った時
サイト内の情報を整理して、古くなったページを削除したり、似たような内容のページを一つにまとめたりした場合です。削除されたページや統合前のページにアクセスがあった時に「ページがありません」と表示される代わりに、関連性の高いページや新しく統合されたページへ案内します。
SSL化(httpからhttpsへ)した時
サイトのセキュリティを高めるために、URLの始まりを http://
から https://
へ変更(SSL化)した場合です。これは今や必須とも言える対応ですが、URLが変わるため、http://
へのアクセスを自動的に https://
へ転送するリダイレクト設定が必ず必要になります。
wwwあり・なしを統一したい時
URLの先頭に www.
が付くか付かないか (example.com
と www.example.com
など) は、どちらでも表示はできますが、検索エンジンは別のページとして認識してしまうことがあります。評価が分散しないように、どちらか一方に統一し、もう一方からリダイレクトを設定するのがおすすめです。
メンテナンス中に一時的なページを表示したい時
サイトの改装中など、一時的に「工事中です」といった案内ページを表示させたい場合です。この場合は、「一時的に」転送していることを示す種類のリダイレクトを使います。
このように、リダイレクトはサイトを安全に、そして効果的に運営していく上で、様々な場面で役立つ大切な設定なのです。
知っておきたいリダイレクトの種類と使い分け
リダイレクトにはいくつか種類があり、どれを使うかで意味合いが変わってきます。難しく考えず、「恒久的(ずっと)」なのか「一時的(ちょっとの間だけ)」なのか、という視点で見ていくと分かりやすいですよ。SEOにも関わるので、基本の2種類をしっかり押さえておきましょう。
恒久的な移転を示す「301リダイレクト」
301リダイレクトとは?
301リダイレクトは「このページは、完全に、そしてずっと新しい住所(URL)に引っ越しましたよ!」というお知らせです。「恒久的(こうきゅうてき)=ずっと変わらない」移転を示す、最もよく使われるリダイレクトです。
SEOへの影響とメリット
これが重要なのですが、301リダイレクトを使うと、検索エンジンは「なるほど、完全に引っ越したんだね。前のページの評価は、新しいページに引き継いでおこう」と考えてくれます。つまり、旧URLが持っていたSEO評価(検索順位の元になる力のようなもの)を、新URLへしっかり引き継げるのです。これはサイト運営者にとって大きなメリット!だから、URLを「ずっと」変更する場合は、必ずこの301リダイレクトを使いましょう。
301リダイレクトを使うべき場面
- サイトのURL(ドメイン)を完全に変更したとき
- サイトをSSL化して httpからhttpsへ移行したとき
- URLのwwwあり・なしを統一するとき
- ページのURLを今後ずっと変更するとき
- ページを削除・統合して、恒久的に別のページへ案内するとき
一時的な移転を示す「302リダイレクト」
302リダイレクトとは?
302リダイレクトは「このページは、今だけちょっと別の住所(URL)に案内していますよ!」というお知らせです。「一時的(いちじてき)=また元に戻るかもしれない」移転を示します。
SEOへの影響と注意点
302は「一時的」なお知らせなので、検索エンジンは「ふむふむ、一時的なんだね。じゃあ、前のページの評価はそのまま残しておこう」と考えます。つまり、SEO評価は新URLには引き継がれません。もし、恒久的なURL変更なのに間違って302を使ってしまうと、SEO評価がリセットされたような状態になり、検索順位が下がってしまう可能性があるので要注意です!使い分けが大切です。
302リダイレクトを使うべき場面
- サイトメンテナンス中に、一時的にお知らせページへ転送するとき
- ABテストなどで、一時的にユーザーを別ページに振り分けるとき
- 期間限定キャンペーンページへ、一時的に通常ページから誘導するとき
その他のリダイレクトステータスコード(参考)
実は301と302以外にも仲間がいますが、普段あまり使うことはないので、「こんなのもあるんだな」程度で大丈夫です。
- 307リダイレクト: 302と似ていますが、技術的な細かい違いがある「一時的」なリダイレクト。
- 308リダイレクト: 301と似ていますが、技術的な細かい違いがある「恒久的」なリダイレクト。
初心者の方は、まず「ずっと変更なら301」「ちょっとの間だけなら302」と覚えておけばOKです!
【初心者向け】プラグインで超簡単!WordPressリダイレクト設定
さて、いよいよ具体的な設定方法です!WordPressの良いところは、難しいコードを書かなくても「プラグイン」という拡張機能を使えば、クリック操作だけで簡単にリダイレクト設定ができる点です。プログラミングの知識は一切不要なので、初心者の方も安心してくださいね。
ここでは、数あるプラグインの中でも一番おすすめで、私も普段から愛用している「Redirection」というプラグインの使い方を、ステップバイステップで丁寧に解説します。これさえあれば、ほとんどのリダイレクトは簡単にできてしまいますよ!
最もおすすめ!高機能プラグイン「Redirection」
「Redirection」は、世界中のWordPressユーザーに愛用されている、リダイレクト設定の定番中の定番プラグインです。多機能ですが、操作画面が分かりやすく、初心者の方でも直感的に使えるのが魅力です。まさに、リダイレクト設定における初心者にとって最も心強い味方と言えるでしょう。
「Redirection」でできること・特徴(初心者向けポイント)
- とにかく簡単設定: 古いURLと新しいURLを入力するだけ!専門知識は不要です。
- ミス防止機能: ページURLを変更した時に、自動でリダイレクトを設定してくれる機能があります(初期設定で有効にできます)。うっかり設定し忘れるのを防げます。
- リンク切れ対策: サイト内で「ページが見つかりません(404エラー)」が発生したら、それをリストアップして教えてくれます。そこから簡単に正しいページへリダイレクト設定できるので、ユーザーをがっかりさせません。
- 設定できているか確認: どんなリダイレクトが実行されたかの記録(ログ)を見れるので、ちゃんと設定できているか確認できて安心です。
- 整理整頓: 設定が増えてきても、「グループ」機能で分かりやすく整理できます。
インストールと初期設定の手順【画面を見ながら一緒に!】
プラグインのインストールはとっても簡単です。
- WordPressの管理画面にログインし、左側のメニューから「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
- 右上の検索窓に「Redirection」と入力します。
- 赤い矢印のアイコンが目印の「Redirection」プラグインが表示されるので、「今すぐインストール」ボタンをクリック。
- インストールが終わったら、ボタンが「有効化」に変わるので、クリックします。
- これでインストールは完了!管理画面の左メニュー「ツール」の中に「Redirection」が追加されているはずです。
- 初めて「ツール」>「Redirection」を開くと、簡単な初期設定画面(ウィザード)が表示されることがあります。基本的には画面の指示に従って進めばOK!
- 特に「WordPress の投稿と固定ページへの変更を監視します。」と「すべてのリダイレクトと 404 エラーのログを保持します。」にはチェックを入れておくのがおすすめです。これで、URL変更時の自動設定や404エラー監視が有効になります。
- 「セットアップ完了」のようなボタンをクリックすれば、初期設定も完了です!
ね、簡単でしょう?
基本的なリダイレクト設定方法(1対1)【ここが一番使う!】
一番よく使う、特定の古いURLから新しいURLへ転送させる設定です。これも驚くほど簡単ですよ。
- 管理画面の「ツール」>「Redirection」を開きます。
- 画面の下の方にある「新しい転送ルールを追加」というセクションを見つけます。
- ソース URL: ここに、転送元の古いURLの、ドメイン名を除いた部分(
/
から始まるパス)を入力します。- 例:
https://example.com/old-page/
を転送したいなら →/old-page/
と入力
- 例:
- ターゲット URL: ここに、転送先の新しいURLを、
https://
から始まる完全な形で入力します。- 例:
https://example.com/new-page/
へ転送したいなら →https://example.com/new-page/
と入力
- 例:
- 入力欄の右側にある歯車アイコン⚙️をクリックすると、詳細設定が開きます(通常はあまり触らなくてもOK)。
- HTTP コード: デフォルトで「301 – 恒久的に移動」が選ばれているはずです。もし一時的な転送にしたい場合は「302 – 発見」などを選びますが、通常は301のままで大丈夫です。
- 最後に**「転送ルールを追加」**ボタンをクリック!
たったこれだけで設定完了です!これで、古い /old-page/
にアクセスした人は自動的に新しい /new-page/
へ案内されるようになります。
グループ管理や正規表現を使った高度な設定(応用編・初心者さんはスキップOK)
設定ルールが増えてきたら、「グループ」機能を使うと整理できて便利です。「ブログ記事用」「旧サイト用」のように名前をつけて管理できます。
また、「正規表現」という特殊な記号を使うと、もっと複雑なルール(例えば「/category-A/
以下のページ全部を /category-B/
以下へ転送する」など)も作れますが、これは少し専門知識が必要なので、初心者の方は無理に使う必要はありません。まずは基本の1対1設定ができれば十分です!
404エラーの監視とリダイレクト設定【地味に便利!】
「Redirection」を開いた時に「404」というタブを見てみてください。ここには、あなたのサイト内で「ページが見つかりませんでした」となったアクセスの一覧が表示されます。
もし、誰かが間違ったURLでアクセスしていたり、削除したページへのアクセスがまだあったりしたら、このリストから該当のURLを選んで、簡単に正しいページへのリダイレクトを設定できます。これはユーザー体験の向上にも繋がる、とても便利な機能です。定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。
ログの確認と注意点
「ログ」タブでは、実際にどんなリダイレクトが行われたかの記録が見られます。「ちゃんと設定どおり動いているかな?」と確認したい時に便利です。
少しだけ注意点: リダイレクト設定があまりにも大量になると、ほんの少しだけサイトの表示速度に影響が出る可能性もゼロではありません。不要になった設定は消すなど、たまに見直すと良いでしょう。そして、何か設定を変更する前には、念のためサイト全体のバックアップを取っておくと、万が一の時に安心です(バックアップ用のプラグインを使うのが簡単です)。
その他のリダイレクトプラグイン紹介(比較・参考までに)
「Redirection」が一番おすすめですが、もっとシンプルな機能だけで良い、という方向けのプラグインもあります。
- Simple 301 Redirects: 名前どおり、301リダイレクトを設定するだけの超シンプルなプラグイン。機能は少ないですが、とにかく手軽です。
- Easy HTTPS Redirection (SSL化向け): サイトをSSL化した時の「http→https」リダイレクト設定専用のプラグイン。これだけが目的なら選択肢になります。
プラグイン選びのポイント
基本的には、多機能で信頼性も高い「Redirection」を入れておけば間違いありません。様々なケースに対応できるので、後々「やっぱりあの機能も欲しかった…」とならずに済みます。迷ったら「Redirection」を選びましょう!
どうでしょう?プラグインを使えば、リダイレクト設定は決して難しくない、と感じていただけたでしょうか?コードに触れる必要がないので、安心して試してみてくださいね。
【中級者向け】.htaccessで柔軟に!WordPressリダイレクト設定【ステップアップ編】
ここからは、プラグインを使わずに、もう少し本格的なリダイレクト設定をする方法のお話です。「.htaccess(ドットエイチティーアクセス)」というファイルを直接編集します。
ただし、この方法は少し専門知識が必要で、間違えるとサイトが表示されなくなるリスクもあります。 基本的には、前の章で紹介したプラグイン「Redirection」を使うのが圧倒的に簡単で安全なので、初心者の方はこちらを読むだけでも大丈夫です。「こんな方法もあるんだな」くらいの気持ちでご覧ください。
.htaccessファイルとは?どこにある?
.htaccessファイルは、Webサーバー(サイトのデータを置いているコンピューター)の設定ファイルの一つです。これを使うと、リダイレクト以外にも、アクセス制限をかけたり、URLの表示形式を変えたりと、Webサーバーの動きを細かく調整できます。
WordPressサイトでは、通常、WordPressをインストールした一番上の階層(wp-config.php
や wp-content
フォルダがある場所)に、.htaccess
という名前のファイルがあります。
注意! ファイル名の最初にドット .
が付いているため、「隠しファイル」扱いになっていることがあります。もし見当たらない場合は、FTPソフトやサーバーのファイル管理画面で「隠しファイルを表示する」設定を試してみてください。
.htaccessファイルを編集する前の【最重要】注意点!
.htaccess
はサイトの心臓部に関わるファイルです。編集する前には、以下の点を必ず守ってください! これを怠ると、本当にサイトが見れなくなることがあります。私も駆け出しの頃、これで冷や汗をかいた経験があります…。
- 必ずバックアップを取る! 編集する前に、必ず
.htaccess
ファイルをコピーして、別の場所に保存しておいてください。何か問題が起きた時に、すぐに元に戻せるようにするためです。これは絶対に忘れないでください。 - 記述ミスは命取り! たった一文字のスペルミス、記号の間違い、余計なスペース一つでも、サイト全体がエラー表示(Internal Server Errorなど)になる可能性があります。記述は慎重に、よく確認しながら行いましょう。
- サーバー環境を確認! 使っているレンタルサーバーによっては、
.htaccess
の書き方や使える機能が少し違ったり、そもそも編集が推奨されていなかったりする場合もあります。事前にサーバーのマニュアルを確認するか、サーバー会社のコントロールパネルにリダイレクト設定機能がないか見てみましょう。
基本的なリダイレクト記述方法(コード例)
.htaccess
ファイルにリダイレクト設定を書くときは、通常、ファイルの一番上か一番下に追記します。WordPressが自動で書いている # BEGIN WordPress
から # END WordPress
の間には書かないようにしましょう。
ここでは mod_rewrite
という機能を使った書き方の例をいくつか紹介します。コードをコピー&ペーストする場合は、URL部分などを自分のサイトに合わせて書き換える必要があります。
【注意】以下のコードはあくまで例です。実行は自己責任でお願いします。
特定のページをリダイレクト (旧URL → 新URL)
/old-page.html
を /new-page/
へ301リダイレクトする場合:
コード スニペット
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^old-page\.html$ /new-page/ [R=301,L]
wwwあり・なしを統一 (wwwなし → wwwあり)
example.com
を www.example.com
へ301リダイレクトする場合 (example.com
は自分のドメインに書き換える):
コード スニペット
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com$ [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.example.com/$1 [R=301,L]
httpからhttpsへリダイレクト (SSL化)
httpへのアクセスをhttpsへ301リダイレクトする場合:
コード スニペット
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
【応用】正規表現を使った高度なリダイレクト記述例
正規表現という特殊なパターンを使うと、もっと複雑なルールも作れますが、専門知識が必要です。例えば、「特定のフォルダ以下の全ページを別のフォルダ以下に移す」といったことができます。
.htaccess
は強力ですが、リスクも伴います。自信がない場合や、簡単なリダイレクト設定だけであれば、無理せずプラグイン「Redirection」を使いましょう。 それが初心者の方にとってベストな選択です。
WordPressリダイレクト設定後の確認方法と注意点【これで安心!】
リダイレクトを設定したら、最後に「ちゃんと動いているかな?」と確認することが大切です。また、設定時にありがちな失敗や、SEO(検索エンジン対策)についても知っておくと、さらに安心ですよ。
設定したリダイレクトが正しく機能しているか確認するツール
設定がうまくいっているか、簡単にチェックする方法があります。
リダイレクトチェックツール(オンライン)【一番簡単!】
インターネット上には、URLを入力するだけでリダイレクトの状況をチェックしてくれる無料ツールがたくさんあります。「リダイレクト チェックツール」などで検索してみてください。古いURLを入力してボタンを押すだけで、ちゃんと新しいURLに転送されるか、そして「301」になっているかなどを確認できます。
ブラウザのデベロッパーツール(ネットワークタブ)【少し詳しい確認】
普段使っているブラウザ(ChromeやFirefoxなど)には、開発者向けの機能があります。これを使うと、Webページの通信状況を詳しく見ることができ、リダイレクトの動きも確認できます。
簡単な使い方 (Chromeの例):
- 調べたいページを開く前に、F12キーを押すか、右クリックして「検証」を選び、デベロッパーツールを開きます。
- 「Network」タブを選び、「Disable cache」にチェックを入れます。
- その状態で、リダイレクト元の古いURLにアクセスします。
- リストの一番上(または古いURLの行)をクリックすると、「Status Code」に「301」などと表示され、リダイレクト先のURL(Location)も確認できます。
Google Search Consoleの活用【Google目線での確認】
Google Search Console(サーチコンソール)は、Google検索でのサイト状況を確認できる無料ツールです。リダイレクト設定後、Googleがそれをどう認識しているかを確認するのに役立ちます。特にサイト移転時は必須のツールです。
リダイレクト設定時のよくある失敗とトラブルシューティング【困った時はここをチェック!】
「設定したはずなのに、うまく動かない…」「変なエラーが出る…」そんな時のために、よくある原因と対処法を知っておきましょう。慌てなくて大丈夫ですよ!
リダイレクトループが発生してしまう【無限転送エラー】
「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーが出てページが表示されない状態です。A→B、B→Aのように、転送設定がぐるぐる回りしてしまっているのが原因です。
対処法: プラグインの設定や .htaccess
の記述を見直して、矛盾している箇所がないか確認します。特に、wwwありなし設定とhttps化設定がぶつかっていることが多いです。最近変更した設定からチェックしてみましょう。
設定したのにリダイレクトされない【うんともすんとも言わない】
チェックポイント
- 入力ミス: プラグインに入力したURLは正しいですか?
.htaccess
の記述にミスはありませんか? - キャッシュ: ブラウザやWordPressのキャッシュが古い情報を覚えている可能性があります。キャッシュをクリアしてみましょう(方法は後述)。
- 場所が違う (.htaccess):
.htaccess
ファイルは正しい場所(WordPressのルート)にありますか? - プラグインの競合: 他のプラグインが悪さをしている可能性も?怪しいプラグインを一時停止してみます。
キャッシュによる影響とクリア方法【意外な落とし穴】
キャッシュとは、表示を速くするために一時的に保存されているデータのことです。これが残っていると、設定を変更しても古い状態のまま表示されてしまうことがあります。
クリア方法
- ブラウザキャッシュ: お使いのブラウザの設定からキャッシュ(閲覧履歴データなど)を削除します。
- WordPressキャッシュプラグイン: もしキャッシュ系プラグイン(WP Super Cacheなど)を使っていたら、そのプラグインの設定画面からキャッシュを削除します。
- サーバーキャッシュ: レンタルサーバーによってはサーバー側にもキャッシュ機能があります。サーバーの管理画面を確認してみましょう。
トラブルの一番の予防策は、設定変更前に必ずバックアップを取ることです! これさえしておけば、最悪元に戻せます。
リダイレクトとSEO:評価を引き継ぐためのポイント【検索順位を落とさないために】
リダイレクトは、検索エンジンに「ページがお引越ししましたよ」と正しく伝えるためにも重要です。
- 必ず「301」を使う: ページのURLをずっと変更する場合は、必ず301リダイレクトを使いましょう。これでGoogleなどの検索エンジンは、古いページの評価を新しいページにちゃんと引き継いでくれます。
- サイト内のリンクも直す: リダイレクトを設定したら、サイト内の古いURLへのリンクも、できるだけ新しいURLに書き換えてあげると、より親切です。
- サイトマップも更新: XMLサイトマップ(検索エンジン向けのサイト地図)にも、新しいURLを記載するようにしましょう。
- サイト移転時はGoogleに通知: サイト全体のドメインを変更した場合は、Google Search Consoleの「アドレス変更ツール」でGoogleにお知らせするのがおすすめです。
ちょっとした一手間が、大切なサイトの評価を守ることに繋がります。
まとめ:WordPressリダイレクトを理解して「簡単」にサイトを最適化しよう!
今回は、WordPressのリダイレクトについて、「初心者にも簡単」をテーマに、基本から設定方法、注意点まで詳しく解説してきました。いかがでしたか?
「リダイレクト」と聞くと、なんだか難しくて専門家でないと触れないようなイメージがあったかもしれませんが、この記事を通して、意外とシンプルで、特にプラグインを使えば驚くほど簡単に設定できることを感じていただけたなら嬉しいです。
最後に大切なポイントをまとめます:
- リダイレクトは「ページの住所変更&自動転送」のお知らせ。
- 「ずっと変更なら301」「一時的なら302」と使い分けるのが基本。
- 初心者の方は、迷わずプラグイン「Redirection」を使うのが一番簡単で安全!
.htaccess
は強力だけど、編集は慎重に&バックアップ必須!(基本はプラグインでOK)functions.php
での設定は避けましょう。- 設定後は必ず動作確認を!キャッシュクリアも忘れずに。
- 301リダイレクトを適切に使って、SEO評価をしっかり引き継ごう。
リダイレクトは、ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても、あなたのサイトをより良くするための大切なステップです。怖がらず、この記事を参考に、ぜひ挑戦してみてください。
そして、もし「やっぱり自分だけでは不安…」「もっと複雑な設定が必要になった」「サイトの移転を丸ごとお願いしたい」といった場合は、いつでも私にご相談ください。これまで500件以上のWordPressサイト制作と、多くの初心者の方をサポートしてきた経験を活かして、あなたのサイト運営を全力でお手伝いします。WordPressのことなら、どんな些細なことでもお気軽にお声がけくださいね。